ヴィオラが活躍する弦楽合奏曲を調べる2022/10/29 22:51:46

ある方から、ヴィオラが活躍する弦楽合奏曲はないかと尋ねられた。私は困ってしまった。弦楽合奏曲のことはほとんど知らないし、ましてヴィオラが活躍する曲は私が知っているなかには見当たらない。

活躍、というのにはいろいろ意味がある。まずわかりやすいのは、ヴァイオリンがない編成というのがある。これは、結果的にヴィオラが最高音を取るので活躍するといえるだろう。しかし、私が知っている弦楽合奏曲でヴィオラが最高音を取る曲は、バッハのブランデンブルク協奏曲第6番だけだ。

弦楽合奏曲に限らなければ、ブラームスのドイツレクイエムの第1曲や、フォーレのレクイエム(第1稿、第2稿では全曲、第3稿では第1,2,4曲)などではヴァイオリンを使わないので、ヴィオラが最高音となって活躍する。しかし、弦楽合奏曲ではどうだろうか。探せばあるのだろうが、弦楽合奏曲でヴァイオリンを使わないというのは異例だろう。

そうなると、ヴァイオリンがあっても、ヴィオラが活躍する弦楽合奏曲があればいいことになるが、どのような形で活躍するかが問題だ。グリーグの「ホルベアの時代から」の最終曲はヴァイオリンソロとヴィオラソロが活躍するが、ヴィオラソロはなかなか難しい。ヴィオラ全員が活躍できるいい曲はないだろうか。