シューベルト「アルペジョーネソナタ」を聴く ― 2021/05/19 19:39:46
土曜日に行った、竹澤恭子のヴァイオリンと福田進一のギターを聴きに行くの感想文の続きを書くことにする。パガニーニ「チェントーネ・ディ・ソナタ」第1番、ギターソロでソルの「魔笛の主題による変奏曲」に引き続いて演奏されたのが、ヴァイオリンとギターによるシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」だった。
この曲はシューベルトの事実上のチェロソナタのように扱われ、チェロのレパートリーとしても定着しているといっていいだろう。しかし、高音部が多いため、素人が弾くのは難しいだろう。
本局は三楽章からなる。第1楽章はなだらかな起伏が美しい。冒頭のナポリの六度がとりわけしみいる。
第2楽章は悠然たるアンダンテ、と思ったらアダージョだった。伴奏に引き続いて出てくる旋律は「ソドレミ」だ。
第3楽章は鼻歌風に始まるロンドだ。
このギター伴奏を聴きながら、シューベルトはピアノを買う金が工面できなくて仕方なくギターを使ってピアノ曲を作った、という妙な話を思い出した。シューベルトの歌曲でギター伴奏というのもあり、ギターの伴奏はシューベルトに似合うのかもしれない。
この曲はチェロで奏されるのが普通だが、たいていのチェロ演奏では高音域でいつもアップアップしていて、それが悔しかった。ヴァイオリンを使うとそんなことがないので、すっきりしていていい。しかし、今度はチェロの貴重なレパートリーをヴァイオリンに取られてしまったようで、今度は別の意味で悔しい。



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