弦楽四重奏曲の CD を見つける ― 2020/09/01 23:00:00
弦楽四重奏曲(SQ)をどれだけ聞いたかを振り返ると題して、私が持っている CD を一覧にしたことがあった。
http://marinkyo.asablo.jp/blog/2020/08/09/9276915
そのあと、漏れがあったのにちょくちょく気づいている。今回新たに発見したのは、ヤナーチェクのSQ2曲とスークのSQ第1番だった。
ヤナーチェクのSQは結構好きで、特に第1番の「クロイツェル・ソナタ」を聴くと心がかき乱される。私が聴いていたのは例によってエアチェックのテープだった。その後引っ越しでカセットテープはあらかた処分してしまったので、どうせなら何か一つぐらいCDを持っているべきだと思って買ったのはガブリエリ弦楽四重奏団の演奏だった。悪くはないが、私がカセットテープでよく聞いた演奏に比べると、最後の「鬼はーー外、福はーー内」のリズムが生ぬるく今一つだ。カセットテープのあの演奏はどこの団体のものだったのだろう。
さて、この CD はヤナーチェクの2曲ばかり聴いてきて、スークの弦楽四重奏曲は全然聴いていなかった。聴いてみることにしよう。
スークの弦楽四重奏曲第1番を聴く ― 2020/09/02 23:00:00
きのうの続きとして、スークの弦楽四重奏曲第1番の第1楽章と第2楽章を聴いてみた。ドヴォルジャークの弟子だけあって、人懐こい旋律が心を打つ。今まで全く聴いていなかったことを恥ずかしく思った。時間を作って第3楽章と第4楽章を聴いてみよう。
図書館の CD で弦楽四重奏曲を聴きたいと思う ― 2020/09/03 23:00:00
最近とくに、弦楽四重奏曲(SQ)を聴きたいと思うようになった。家の CD を探して知らなかった弦楽四重奏曲があれば聴いているが、そろそろネタが尽きたようだ。
そういうときは YouTube で聴くのもいいだろうが、わたしはどういうわけか、CD で聴きたいと思う思いが強い。そうなったときに、強い見方が図書館である。図書館の CD にはクラシックかなりの比重を占めるが、その中で多いのはオーケストラ曲やピアノ曲だ。弦楽四重奏曲は比較的少ないが、探せば出てくると信じて、図書館では CD を探している。
コープランドの室内楽を聴く ― 2020/09/04 22:30:32
先月 31日の記事に、コープランドのことを書いた。
http://marinkyo.asablo.jp/blog/2020/08/31/9291618
「どうせ CD が見つからないでしょう」という影の声が聞こえたので、これは是が非でも見つけなくてはならない。5分ほどで見つかった。ただし、この CD に収められているのは次の4曲である
- ピアノ・ヴァイオリン・チェロのためのヴィテブスク
- 六重奏曲
- ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
- フルートとピアノのための二重奏曲
最後のは忘れていた。二重奏曲とかかずにデュオと書くのがいいのかもしれないが、すると六重奏曲もセクステットと書かなければならず、難儀である。とにかく、忘れていた二重奏曲を聴いてみた。
聴いたら思い出してきた。非常に平明な音楽で不協和音もあるが、すっと消えていくので後味がいい。この後味が良すぎるがために耳に残っていなかったのかもしれない。
残りの四重奏曲は別の CD に入っている。それもあとで探そう。
コープランドの室内楽を探す ― 2020/09/05 19:22:02
昨日の記事の続きで、私が持っているCDで、ピアノと弦のための四重奏曲を探してみた。その CD はすぐに出てきた。このCDに収録されている曲は次のとおりである:
- LUKAS FOSS : Round a Common Center
- YEHUDI WYNER : INTERMEZZI FOR PIANo QUARTET
- AARON COPLAND : QUARTET
ルーカス・フォスはアメリカの作曲家として知られているが、この作品は印象にない。ユーディ・ワイナーの作品もほとんど聴いていない。ということで、もったいないことにコープランドのトラックしか聴いていないのだ。あとで聴いてみよう。
コープランドのピアノと弦のための四重奏曲を聴く ― 2020/09/06 22:33:58
きのうの記事に書いた CD を聴いてみた。 http://marinkyo.asablo.jp/blog/2020/09/05/9292517
最初の曲 LUKAS FOSS : Round a Common Center の演奏者をCDで見てみると、ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン、ナレーション:オーソン・ウェルズとあった。どちらも全く意識したことがなかった。あと、ソプラノと、ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロが絡む。聴いた印象は、うるさいところは極端に音が多くなってなるのだが、それほど不快ではないという、妙な印象だった。
2つめの曲 YEHUDI WYNER : INTERMEZZI FOR PIANO QUARTET は、何度も聴いているはずなのに印象が薄い。もう一度聴いてみよう。
3つめの AARON COPLAND : QUARTET は何度も聴いている。コープランドが初めて十二音技法を使った曲とされているが、シェーンベルクやウェーベルンの十二音技法とは違って聴きやすい。十二音技法にも作曲者の個性が現れるものだと妙に関心をした。もっとも、十二音技法の技法そのものに違いがあれば個性が出て当然と思う。
ティエリ・ド・ブリュンホフという名前を思い出す ― 2020/09/07 21:19:22
年をとると、昔のことをよく思い出すのに最近のことをすぐ忘れてしまうという。みごとに私にも当てはまる。きょうも、最近のことをすぐ忘れてしまったために、大事に至りそうなできごとがあったが、ある人のおかげで事なきを得た。ここに感謝する。
さて、昔のことを思い出したのは何かというと、ティエリ・ド・ブリュンホフというピアニストがいたことだ。私が自分の意思で LP レコードを買ったのは 1970 年代半ばのことで、買ったピアノ名曲集ではA面B面が異なるピアニストだったことを覚えている。そのうちの一人がティエリ・ド・ブリュンホフという名前だった。たぶんB面のピアニストだった気がする。なぜこんなことを覚えているかというと、理由はよくわからない。
インターネットで「ティエリ・ド・ブリュンホフ」で検索してみると、「ウェーバーピアノ名曲集」を録音したピアニストとしてヒットするが、私が買った LP にはウェーバーのピアノ曲はなかった。
そのときの LP にどんな曲が入っていたかを思い出そうとしたが、もちろん全部を覚えているわけがない。ただ、こんな曲が入っていたのは覚えている。
- メンデルスゾーン:紡ぎ歌
- メンデルスゾーン:春の歌
- パデレフスキ:メヌエット
- ショパン:幻想即興曲
- ベートーヴェン:エコセーズ
もっと有名な曲が入っていたような気もするが、思い出せるのはこの5曲だけだ。パデレフスキのメヌエットはA面に、ショパンの幻想即興曲はB面の最後に入っていたことをかすかに覚えている。
さて、ティエリ・ド・ブリュンホフの原綴 Thierry de Brunhoff で検索してみると何か手がかりは出てくるだろうか。検索してヒットした画像のうち、弾いた小品の一覧があった。これを見てみると、ひょっとして、次の曲も LP にあって、ブリュンホフが弾いたのではないかと思った。
- クープラン:修道女モニク
- ダカン:かっこう
これらを含めたどの曲も、結局まじめに練習することなく今に至ってしまっている。
今あげた5曲+2曲のなかで一曲だけまじめに練習したい曲はどれかというと、ダカンの「かっこう」だ。そういえば、どんな人たちが弾いているのだろう。動画投稿サイトに登録されている「かっこう」はこどもたちによるものがほとんどで、清潔な演奏だ。私のようなおじさんが弾くことにどんな意味があるのか、ふと考え込んでしまった。
モーリス・コールの平均律を思い出す ― 2020/09/08 23:00:00
1970年代後半から1980年代前半に買ったレコードの中に、モーリス・コール(Maurice Cole)というピアニストが弾いた、バッハの平均律クラヴィーア曲集があった。第1巻は2枚組、第2巻は3枚組で、それぞれ2400円、3600円だったのではないかと思う。というのも、私が当時買う LP は1枚あたり 1300 円以下に限っていて、これらのレコードは1枚あたり1300円を下回っているからお買い得ではないかと子供心に思ったものだ。
ジャケットは下記ブログにある写真のように記憶している。 https://kasataka1948.blog.fc2.com/blog-entry-58.html
リンク先の記事にあるように「モノーラルを擬似ステレオ」という説明があったことも覚えている。だから安いのだろうと自分を納得させていた。
このような廉価版のレコードだから、当然評論家たち推薦の平均律になるわけもなかった。しかし、私にとって、この5枚のレコードは手元にあって聴きたいときにいつでも聴ける宝物だった。
ブラームスの三重奏曲を聴く ― 2020/09/09 23:00:00
図書館で2枚 CD を借りた。そのうちの1枚は、ブラームスの三重奏曲である。その第1番の第1楽章と第2楽章を聴いた。ブラームスはこの曲を若くして書いたが、その後老いたのち改作している。CD に入っているのはその改作版である。
聴いてみると、ブラームスの作品だとわかる。ただそれが、前期の作品か、後期の作品か、曲の特徴だけでわかるとは思えない。そんなことを詮索せずに、たんに聴けばいいだけなのだろう。
ただ、三重奏曲という形態は、ピアノとヴァイオリン、チェロがみつどもえで対決する意味合いが強く、その点少し疲れる。
ロベルト・ジェラールの弦楽四重奏曲を聴く ― 2020/09/10 23:00:00
きのうの記事で、図書館で2枚 CD を借りたと記した。1枚はきのう取り上げたブラームスの三重奏曲で、もう1枚がロベルト・ジェラールの弦楽四重奏曲である。この CD は、ジェラールの2曲の弦楽四重奏曲と、同じジェラールの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌが収められている。演奏はアルディッティ弦楽四重奏団で、無伴奏シャコンヌはアーヴィン・アルディッティが弾いている。
このジェラールという作曲家はスペイン人であるが、アルベニス→グラナドス→ファリャという系列を想定して聴くとひどい目にあう。シェーンベルクに学んだ唯一のスペイン人と解説にあったので、シェーンベルクを想定して構えれば聴く価値はある。そのなかに、バルトーク風の音の動きがあるのを探すのは楽しい。
これから何回か聴く価値があるかどうか、聴いてみないとわからない。
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