「名曲アルバム」の水増しを嘆く ― 2026/04/29 23:03:30
少し前に、NHKの「名曲アルバム」で、フォーレの「シチリアーノ」が放映されていた。この「シチリアーノ」を聴いたときに、違和感が残った。聴きなおしてみると、原曲に比べて水増しされていることがわかった。これが違和感の正体だった。
フォーレのシチリアーノの原曲は、主に3つの主題A,B,Cからなり。A-B-A-C-Aとたどってコーダで終わる。ところがこの名曲アルバム版のシチリアーノは、A-B-A-C-A-B-Aとしてコーダに至るので、BとAの部分が水増しされている。なぜ、水増しされたのだろうと考えると、名曲アルバムの時間は5分間であるから、この尺に合うように調整されたからだろう。ちなみに、原曲の所要時間は3分半から4分の間だ。
この水増しによって、主題のCの部分の印象が弱くなってしまう。C部は主に変ホ長調に支配されていて、少し陰りのあるメロディーが何とも美しい。これが、B で上書きされてしまうのではないかという心配だ。
昔、私がいた職場で、この名曲アルバムに関係する(かもしれない)事件を、私は起こしたことがある。後味の悪い事件で、もう今となっては忘れたいのだが、この水増しを聴いて思い出してしまった。
以下は楽譜である。ピアノソロ用に、作曲者フォーレ自身が編曲した版だ。
主題A
主題B
主題C
コーダ
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://marinkyo.asablo.jp/blog/2026/04/29/9851690/tb




コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。