将棋対局で村山慈明八段の解説を聞く ― 2026/04/21 14:53:49
おととい放映された将棋対局では、村山慈明(やすあき)八段が解説をしていた。村山八段の解説は的確で、感心することしきりだった。
村山八段といえば、かつて「酷評三羽烏」のうちの一人として知られていたが、少なくともおとといの解説を聞く限り、酷評を感じさせる表現はみじんもなかった。きっと人柄がよいのだと思う。
村山八段で思い出すエピソードがある。
故真部一男九段が晩年、ある対局で序盤早々と投了してしまったことがあった。あとでこの理由について、真部九段の弟子が、九段から、「あの場面ではこれこれという絶妙手を見つけていたが、この手を指すと相手は長考するだろう。そうなると私は耐えられないから投了することにした」と聞いていたのだという。ちなみに、相手に手番が渡っているときに投了することはできない。それから少しして、九段が投了したのと全く同じ局面が別の対局で出現した。すると対局者は、真部九段が見つけていた絶妙手を指した。この手を見た相手は、真部の予言通り長考に沈んだ。その長考に沈んだ棋士こそ、村山慈明であった。正確な記述は、Wikipedia の真部一男の記事にある「幻の妙手△4二角」の項を参照されたい。また、妙手の所以はそして妙手はよみがえる 大内延介vs村山慈明 2007年 第66期C級2組順位戦 その2などで解説されている。
村山八段の解説を聞いていて、そういえば、八段の顔つきに似た同僚が何人かいたことを思い出していた。
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