剱持松二という棋士を思い出す2022/07/12 23:59:59

将棋のプロ棋士で、剱持松二という豪傑がいた。どのような豪傑かというと、それはインターネットのいろいろなところを調べればわかると思う。剱持の名前を有名にしたのは、1988年度順位戦C級1組で羽生善治を完璧に叩きのめした対局だった。私は当時、勤務先の寮にある毎日新聞の夕刊でそのときの剱持の自戦記を読んでいた記憶がある。結びは「羽生君はもっと序盤を研究しないと」というような趣旨だった。飛ぶ鳥を落とす勢いの羽生を完璧に屠った棋譜は、すばらしい。