チャイコフスキーの幻想序曲「ロミオとジュリエット」を聴く(2)2022/07/03 23:59:59

序奏のあとは第1主題である。モンタギュー家とキャピュレット家の争いを表しているのだそうだ。私はここを聴くと、チャイコフスキーの第6交響曲第1楽章の展開部の入りを思い出す。途中で弦楽器群がロ短調の音階を上下する(コントラバスは一部)個所が出てくると、チャイコフスキーは、こういうのが好きなのか、と思ってしまう。チャイコフスキーの第4交響曲のフィナーレでは、弦楽器だけでなくほぼ全楽器で音階を弾くのだった。