ラフマニノフの楽興の時 Op.16-4 を聴く2021/10/21 19:10:14

きのうに引き続き、ラフマニノフの楽興の時について書いてみる。Op.16-4は、技術的に難しく、印象に強く残る曲だ。私は実演を初めて聴いたとき、心をわしづかみにされた。あれからもう 40 年もたつ。楽譜は22小節から 23小節である。音の強大なうねりが一段落して少し落ち着くところだ。実は、左手の音形は今までとそれほど変わらないのだが、右手がおとなしくなっているので聴いている側は一息つけるところだ。ラフマニノフはこのあたりが実にうまい。