ドイツ三大B 人気曲ベスト30を考える(つづき)2022/09/16 23:50:50

「ドイツ三大B 人気曲ベスト30を考える」の続きである。

11 ベートーヴェン 「エリーゼのために」はベスト30に入るのは当然だろう。ベスト10でもわかる。この曲は、結構難しい。そしてこの曲を元にして「キッスは目にして」のようなカバー曲を作るのも難しいと思う。

12位のバッハ「ブランデンブルク協奏曲第5番」が入ったのは意外な気がした。名曲ではあるが、バッハの曲ではそれほどなじみがないと思われる。もしこの順位が本当だとすれば(どういう意味で本当かというのはよくわからないが)、日本のクラシックファンの底力は恐るべきものだ。この曲がコマーシャルに使われたのは聞いたことがない(WEB上のページによれば第3楽章が使われたのが1回ある)。日本の小説で藤谷治の「船に乗れ」で効果的に使われたことを付け加えておく。

13 位のバッハ「小フーガト短調 BWV 578」はまあわかる。私の時代には小学校か中学校の音楽の時間で必ず聞いたような課題曲のような位置づけにあったはずだ。私はどういうわけか小学校のとき音楽部に入っていてアコーディオンでこのソプラノ声部を弾いた覚えがある。ト短調のオルガンフーガには、「幻想曲とフーガ BWV 542」があり、とてもかっこいいのでこちらもきいてほしい。

14位のベートーヴェン ピアノ協奏曲「皇帝」はこの順位は妥当だろう。ベートーヴェンのピアノ協奏曲は私の好みではこの「皇帝」より第4番ト長調なのだが、まあそれはいってもしかたがない。この曲はテレビコマーシャルに使われたことがあるらしいが、私はまだ見たことも聞いたこともない。

15位のバッハ「ゴルトベルク変奏曲」はこれまた渋い。ブランデンブルク協奏曲第5番といい、リクエストした人の資質は相当高い。

16位ブラームス「子守歌」もわかる。この曲を聞くとホッとする。

17位ベートーヴェン交響曲「英雄」傑作だが、この曲を知ってかっこいいと思うかどうか。もし思えたらクラシック音楽をそのあとよく聞くようになるかと思うので、一種の試金石のような気がする。

18位ブラームス「交響曲第3番」これだけならば何のことかわからないだろうが、第3楽章が編曲されて映画「さよならをもう一度」で使われたことでこの位置に来たのだろう。私はこの映画を見たことがない。

19位ベートーヴェン「スプリングソナタ」これもいいですね。コマーシャルに使われたこともあるらしい。全然関係ないが、私はこの題を見ると、大場久美子の「スプリングサンバ」を思い出す。

20位バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」バッハの無伴奏曲の中ではヴァイオリンやフルートのも含めて、このチェロ組曲第1番のプレリュードが一番よく知られているかもしれない。私は会社にある自分用のPHSの着信メロディーにこの曲を使っていた。というのも、自分用でメロディーを入れられるのは一声だけという制約があり、リズムが単純なのもあってこれを選んだ。