チェロソナタ・エディションを聴く(CD 28 R.シュトラウス、テュイレ)2020/10/15 22:32:00

チェロソナタ・エディションのCD 28 (R.シュトラウス、トゥイレ)を聴いた。R. シュトラウスのソナタは大仰な曲で、そういえばヴァイオリンソナタもにぎやかな曲だったことを思い出した。

わたしは R. シュトラウスの音楽はどちらかというと苦手だ。オペラはろくすっぽ聴いたことがない。管弦楽も豪奢できらびやかなのには驚き、才能を認めるのだけれど、私は貧乏性だからもっと少ない編成で効果的な曲ができるのではないかと妙なところが気になってしまう。歌曲は比較的聴けるが、範囲がほんの一部でしかないので軽率には判断しないほうがいいだろう。R. シュトラウスの初期の室内楽はまだ聴いたことがないのが多い。それから判断しよう。

R. シュトラウスの作品はもう1曲、ロマンスヘ長調が収録されている。こちらもよい曲だと思うが、もう少し聴いてみよう。

トゥイレ(テュイレ、テュイユの表記もある)はほとんど知られていない作曲家だが、管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)とピアノのための六重奏曲がよく知られている。トゥイレのチェロソナタはこの六重奏曲の次に知られているようだ。私が聴いた限り、R. シュトラウスのソナタよりこちらのほうがよくなじむ。ワグネリアンというが、そう思わずとも音の曲がり具合が素直に楽しめる。