チェロソナタ・エディションを聴く(CD 14 リース)2020/10/09 20:00:00

チェロソナタ・エディションのCD 13 はリースのチェロソナタ3曲である。CDまるごと、一人の作品で占めている。ベートーヴェンの弟子ということで厚遇されているのだろうか。それはともかく、リースのチェロソナタも、思ったよりよい。

リースのソナタ3曲はそれぞれ op.20、op.21, op.125 の3曲がある。op.20 と op.21 は若書きなのだろうか、ベートーヴェンの初期の作品を連想させる。また、op.125 はベートーヴェンの中期を想起させる。ただ、リースはベートーヴェンとどう違うか、はっきりは言えない。

op.21 の終楽章のロンドを聴いていたら、主題にナポリの六度が出てくるのでちょっとシューベルトを思い出したが、その後の展開はシューベルトほどの波乱は見せていない。古典派からロマン派の間ということなのだろう。