NHK 杯将棋トーナメント屋敷伸之九段対山本博志四段の一戦を見る2020/08/23 23:00:00

NHK の将棋番組を見た。屋敷伸之九段対山本博志四段の一戦を見た。解説は戸辺誠七段であった。私が最初テレビをつけたとき、解説をしている声が木村一基九段かと思ったのだが、違っていた。つれあいが「あんたは人の声を聞き分けるのはダメだね」とケチをつけた。その通りである。

屋敷九段は、長らくタイトル獲得最年少棋士だった。過去形で書くのは、ご存じ藤井聡太が棋聖のタイトルを獲得したからである。藤井二冠が29連勝の記録を作ったとき、28連勝という記録を作った神谷広志八段にスポットが当たっていた。では、今回の最年少タイトル獲得の件で、屋敷九段にスポットが当たっていただろうか。私がニュースを見聞きした範囲ではそのようには思えなかった。おそらくコロナ禍の影響で、そこまでニュースの報道枠を割くことができなかったのではないだろうか。

山本博志四段は前回見たのがやはり NHK 杯で、このときは山本四段の師匠である小倉久史七段が解説していた。今回の解説の戸辺七段もそうだが、どちらも振り飛車党である。山本四段が振り飛車党であるから、このような人選になったものと思われる。

私がテレビを見たのは中盤たけなわのころだった。それから戦況をずっと見聞きしていたが、いやに無音の時間が短い。ひょっとして長手数になったのではないかと思ったのだが、やはりその通りで200手を超える大熱戦だった。山本四段が最後に王手ラッシュで迫るなか、屋敷九段の玉に詰みがあったのではないかと戸辺七段が解説していたが、わたしにはわからなかった。山本四段は詰みなしと判断し自玉に手を戻したが、そこで山本玉に即詰順が生じていた。実戦もその通り進んだ。山本四段が、自玉の詰みを認識したのか、今まで脱いでいた上着を着なおした姿が印象深かった。

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