クラリネットと弦のための五重奏曲のCDを見つける2020/08/24 23:00:00

家の部屋に CD がある一角がある。室内楽は何かないかと探したら、クラリネットと弦のための五重奏曲を入れた CD が見つかった。もちろん、作曲者はモーツァルトとブラームスである。なぜこの CD を買ったのかはっきりとは思い出せない。ひょっとしたら、昔所属していたオーケストラの有志でモーツァルトの五重奏曲をやろうという話があり参加することにしたとき、さすがにお手本がないとまずいだろうなと思って買ったのだろうと思う。

それにしても〇〇四重奏曲とか□□五重奏曲とか、〇〇や□□に楽器の名前が入るとき、残りの三人や四人は弦である。しかし、弦が出てこないのは差別されているような気がして、いちいち□□と弦のための五重奏曲というようにしている。ただ、こうやって弦を付け加えると題名が長くなってしまうのが欠点である。

〇〇四重奏曲の〇〇に楽器が入ってなおかつ弦が入らない形態は、サクソフォーン四重奏曲だろうか。四重奏でのサクソフォーンは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと音域の異なる四種類の楽器で構成されるので、弦楽四重奏に近いといえるだろう。

それから、「クラリネット四重奏曲」も、おそらくクラリネットだけの室内楽だろうと想像できる。この場合、4本とも B 管のクラリネットか、3本が B 管クラリネットで 1本がバスクラリネットのどちらかである可能性が高い。

ところで、私の手元にあるクラリネットと弦の五重奏曲のCD を見ると、Total timing 70' 59" とある。ということはこの2曲だけでほぼぎりぎりということである。2曲合わせてそれだけかかるとは意外だったが、考えてみると当然なのだろう。エアチェックをしていた1970年代から1980年代にかけては、もう少し演奏時間に敏感だった。モーツァルトのほうは 60 分カセットテープの片面でぎりぎり入るかどうか、ブラームスのほうは 90 分カセットテープでないと入らないとか、考えていたはずだからだ。