フォーレの「ピアノとオーケストラのための幻想曲」を調べる（15） ― 2020/06/24 23:00:00
今回は練習記号14、363小節から調べる。この第2部で初めて、Aのテーマが再現する。実際には付点のリズムのところである。楽譜は362小節からオーボエのスコアであるが、第1ヴァイオリンもほぼ同じである。
このテーマによる展開はオーボエとクラリネット、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの掛け合いで続き、ほかの楽器も巻き込みながら次第に音量を増し、385小節の全楽器によるffに至る。その後ピアノがト長調に至る下降音階を奏し、第3部への橋渡しをする。この楽器の音量の漸増はいつ聞いてもかっこいい。
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