フォーレの舟歌第6番を考える ― 2021/11/21 20:00:23
フォーレの舟歌第6番を考える。この曲は第4番の次にさらうといいかもしれない。構成はA-B-A-コーダの三部形式である。Aの部分は対位法的な綾はないが、アルペジオが大きいので気を付ける。第1小節から第4小節を掲げる。
Bの部分は、対位法的な綾が出てきて、さらにヘミオラやシンコペーションといったリズムの工夫が現れる。
Aが再現するところでは、属音をオルガン低音に変化させる手法が冴えを見せている。これはフォーレが好んでいた手法である。66小節から68小節がずっとB音を低音としていて、69小節で初めてE音が低音として出てきているのが効果的だ。
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