チェロのシラバスを翻訳する(6) ―無伴奏チェロ曲 ― 2020/07/21 23:00:00
http://www.cello.org/libraries/references/solos.html を翻訳した。 ―――――――――――――――――――――――――――――
無伴奏チェロ曲
I-IV
- ガブリエッリ(Gabrieli)/ 7つのリチェルカーレ 第1番/ Scott | MCA
- ガブリエッリ/ 7つのリチェルカーレ No. 2/ (第1番を見よ)
- マッツ(Matz, Rudolf)/ 光と影/ Dominis
- マッツ/ 組曲/ Dominis
- マッツ/ 主題と変奏 / Dominis
V-VI.
- バッハ(Bach, J.S.)/ 組曲第1番/ Schirmer | Bärenreiter | Presser | Doblinger | Reinhardt [facsimile]
- バッハ/ 組曲第3番より ブーレ I と II/ (組曲第1番を見よ)
- バッハ/ 組曲第1番より メヌエット I と II/ (組曲第1番を見よ)
- ガブリエッリ/ 7つのリチェルカーレより第3番/ (第1番を見よ)
- ガブリエッリ/ 7つのリチェルカーレより第4番、第5番/ (第1番を見よ)
VII-VIII.
- バッハ/ 組曲第2番/ (組曲第1番を見よ)
- ガブリエッリ/ 7つのリチェルカーレより第6番、第7番/ (第1番を見よ)
- ポッパー(Popper)/ 選集/ Peters
- ムチンスキ(Muczynski, Robert)/ ギャラリー/ Schirmer
- プロコフィエフ(Prokofiev)/ 子供のための音楽より行進曲 Op. 65/ International
IX.
- バッハ/ 組曲第3番/ (組曲第1番を見よ)
- ゲルシェフスキー(Gerschefski, Edwin)/ 山 / ACA
- ホルスト(Holst, Imogen)/ 落葉/ Oxford
- ネッド(Rorem, Ned)/ シェークスピアを読んだあとで/ Boosey
- パール(Perle, George)/ ヘブライのメロディー / New Music
X.
- バッハ/ 組曲第4番/ (組曲第1番を見よ)
- ブロッホ(Bloch)/ 組曲第1番/ Broude Bros.
- ウェーバー(Weber, Ben)/ 2つの踊り/ New Music Edition
XI.
- バッハ/ 組曲第5番/ (組曲第1番)
- ヒンデミット/ ソナタ, Op 25, No. 3/ Schott
- レーガー(Reger)/ 組曲第1番ト長調, Op. 131c/ International | Henle
- レーガー/ 組曲第2番ニ短調, Op. 131c/ International | Henle
- クラム(Crumb)/ ソナタ/ Peters
XII.
- バッハ/ 組曲第6番/ (組曲第1番を見よ)
- カサド(Cassado)/ 無伴奏チェロ組曲/ Universal copy
- コダーイ(Kodály)/ ソナタ Op. 8/ Universal | Schott '
- ヒナステラ(Ginastera)/プネーニャ第2番, Op. 45/ Boosey
- ボッタームント-シュタルケル(Bottermund-Starker)/ パガニーニの主題による変奏曲/ Peer International
- ブリテン(Britten)/ 無伴奏チェロ組曲第1番 Op. 72/ Faber Music
- ブリテン/ 無伴奏チェロ組曲第2番 Op. 80/ Faber Music
- ブリテン/ 無伴奏チェロ組曲第3番 Op. 87/ Faber Music
- ペンデレッキ(Penderecki)/ジークフリート・パルムのための奇想曲/ Schott
―――――――――――――――――――――――――――――
訳注
- 標題に for cello solo などのあるものは省略した。
- 原ページのグレード X-XI でDoblingerで始まっている行がある。このDoblinger は作曲者ではなく、楽譜を出版しているウィーンの楽譜出版社である。したがって、Doblinger で始まる行はその前の行の続きと解釈される。その結果出版社 Presser は重複するので後の Presser を削除した。
- ボッタームント-シュタルケル(Bottermund-Starker) は原文ではBottermund/Starker Variations on a Theme of Paganini/となっていたが、Starker (シュタルケル)は(編集|編曲)者として作曲者側に変更した。
- レーガーには 3 曲の無伴奏組曲があり、まとめて op.131c が当てられている。第3番イ短調もあるがここでは掲示されていない。
チェロのシラバスを翻訳する(7) ―協奏曲、オーケストラを伴うソロ ― 2020/07/22 23:00:00
http://www.cello.org/libraries/references/concertos.html の翻訳である。 ――――――――――――――――――――――――――――
協奏曲、オーケストラを伴うソロ
I-VI.
- J.S.バッハ(Bach, J.S.)/ 協奏曲第1番ト長調、ヴィヴァルディによる/ International
- ブレヴァル(Bréval)/ 小協奏曲第4番ハ調/ Delrieu
- カザルス(Casals)/ 鳥の歌/ (小品を見よ)
- クレンゲル(Klengel)/ 小協奏曲ハ長調, Op. 7/ Breitkopf | International
- メンデルスゾーン(Mendelssohn)/ 協奏曲ニ長調/ Fischer
- ザイツ(Seitz) / 協奏曲第5番第1楽章 / {Suzuki vol 4}
VII-VIII.
- ブレヴァル/ 協奏曲第2番 ニ長調 (ロンド)/ {Suzuki vol. 6}
- ゴルターマン(Golterman)/ 協奏曲第3番/ Fischer
- ゴルターマン/ 協奏曲第4番 ト長調, Op. 65 / {Suzuki vol 5} | International
- ゴルターマン/ 協奏曲第5番 ニ短調, Op. 75/ Fischer | Delrieu
- ヴィヴァルディ(Vivaldi)/ 協奏曲 イ短調/ Schirmer
- ヴィヴァルディ/ 協奏曲 ニ長調/ Schirmer
- ヴィヴァルディ/ 協奏曲 ホ短調/ International
- ヴィヴァルディ/ 2台のチェロのための協奏曲ト短調/ {Suzuki vol. 6}
IX.
- ヨハン・クリスティアン・バッハ(Bach, J.C.)/ 協奏曲ハ短調 [Casadesus]/ Edition Salabert
- ブルッフ(Bruch)/ コル・ニドライ/ {Collier} | International
- レーオ(Leo)/ 協奏曲 ニ調/ Leeds
- モン(Monn)/ 協奏曲 ト短調/ Universal 5351
- リムスキー=コルサコフ(Rimsky-Korsakov)/ セレナード | ?
X.
- カール・フィリップ・エマニエル・バッハ(Bach, C.P.E.)/ Concerto in A minor/ Salabert | Breitkopf | Kalmus
- ボッケリーニ(Boccherini)/ 協奏曲第2番ニ長調/ Schott
- ボエルマン(Boellmann)/ 交響的変奏曲, Op.23/ International
- ダヴィドフ(Davidoff)/ 協奏曲第2番 イ長調, Op. 14/ International
- ダヴィドフ/ 協奏曲第1番 ロ短調, Op. 5/ International
- ダヴィドフ/ 協奏曲第4番 ホ短調, Op. 31/ International
- ドホナーニ(Dohnanyi)/ 協奏的小品ニ調 Op. 12/ International
- ゴルターマン(Golterman)/ 協奏曲第1番 Op. 14/ Fischer | International
- ゴルターマン/ 協奏曲第2番, Op .30/ Fischer | International
- ポッパー(Popper)/ ハンガリー狂詩曲 Op. 68 /International
- レスピーギ(Respighi, O.)/ アダージョと変奏 / International
- ロンバーグ(Romberg)/ 小協奏曲ニ短調, Op. 51/ International
- サン=サーンス(Saint-Saëns)/ 協奏曲第1番 イ短調, Op. 33/ International
- シュターミッツ(Stamitz)/ 協奏曲イ調/ Bärenreiter 3711
- シュターミッツ/ 協奏曲ハ調/ Bärenreiter
- タルティーニ(Tartini)/ 協奏曲ニ調/ International
XI.
- C.P.E.バッハ/ 協奏曲イ長調/ Edition Nationale | Salabert
- ボッケリーニ(Boccherini)/ 協奏曲変ロ長調 / International | Kalmus
- ブレヴァル(Breval)/ 協奏曲第2番ニ長調/ Delrieu | International
- ハイドン(Haydn)/ 協奏曲 ハ長調, Hob. VIIb:1/ Henle | International
- カバレフスキ―(Kabalevsky)/ 協奏曲第1番, Op. 49/ Kalmus
- ラロ(Lalo)/ 協奏曲 ニ短調/ International
- ポッパー/ 協奏曲第2番ホ短調/ International
- ロンバーグ/ 協奏曲第2番ニ長調/ Peters | International
- サン=サーンス/ 協奏曲第2番ニ短調, Op. 119/ Belwin Mills
- チャイコフスキー(Tchaikovsky)/ ロココの主題による変奏曲, Op.33/ International
- チャイコフスキー/ 奇想的小品 Op. 62/ (小品 XII.を参照)
XII.
- ベートーヴェン(Beethoven)/ 三重協奏曲, Op. 56/ International
- ブロッホ(Bloch)/ シェロモ/ Schirmer
- ブラームス(Brahms)/ 二重協奏曲/ International
- ドヴォルジャーク(Dvořák)/ 協奏曲ロ短調, Op. 104/ International
- エルガー(Elgar)/ 協奏曲ホ短調/ Novello
- ハイドン/ 協奏曲ニ長調, Op. 101, Hob. VIIb:2/ Henle | Schirmer | Inter.
- シューマン(Schumann)/ 協奏曲イ短調 Op.129/ International
- ショスタコーヴィッチ(Shostakovich)/ 協奏曲第1番, Op.107/ International
- R. シュトラウス(R. Strauss)/ドン・キホーテ/?
- ウォルトン(Walton)/ 協奏曲/ Oxford University Press
XIII.
- バーバー(Barber)/ 協奏曲, Op 22/ Schirmer
- バルトーク(Bartók)/ 協奏曲/ Boosey and Hawkes
- ブリテン(Britten)/ チェロとオーケストラのための交響曲/ Boosey and Hawkes
- ハーバート(Herbert)/ 協奏曲第2番 ホ長調, Op. 30/ International
- ヒンデミット(Hindemith)/ 協奏曲/ Schott
- マルチヌー(Martinů)/ 協奏曲第1番 / Schott
- ミヨー(Milhaud)/ 協奏曲第2番/ Salabert
- ピストン(Piston)/ チェロとオーケストラのための変奏曲/ Associated Music
- プロコフィエフ/ 協奏交響曲 Op 125/ International
- ショスタコーヴィッチ/ 協奏曲第2番, Op 126/ International | Peters
―――――――――――――――――――――――――――――
訳注
- I-VIのバッハの協奏曲は、BWV592(オルガンソロのための協奏曲)と思われる。このバッハの作品の原曲はヴィヴァルディではなく、ヨハン・エルンストによる。International 社のカタログには S592 とあるが、これは BWV を編纂したシュミーダーをとったシュミーダー番号の意味であろう。
- I-VIのザイツ協奏曲第5番は、鈴木鎮一チェロ指導曲集(新版)の第4巻には存在しない。国立国会図書館情報によれば1985年版には存在するが、実物では確認していない。さらに、YouTube の動画などからの憶測では、ザイツの協奏曲第5番はヴァイオリンが原曲のニ長調で、チェロ用に5度(チェロの音域としては12度)低くしていると思われる。
- VII-VIIIのヴィヴァルディの協奏曲は RV 番号がないため、同定できない。なお、チェロ協奏曲ホ短調には、オリジナルのチェロ協奏曲(RV.409)のほか、チェロソナタホ短調RV.40 の伴奏を弦楽伴奏に編曲して協奏曲仕立てにした版もあり、こちらはフルニエの録音がある。
- IX のレーオ(レオ)の協奏曲ニ調(in D)とあるが、ニ長調とニ短調の両方があるので特定できない。
- XIII.のバルトークの協奏曲はチェロオリジナルではなく、未完のヴィオラ協奏曲のチェロ版と思われる。シュタルケルによる録音がある。
チェロのシラバスを翻訳する(8) ―小品 ― 2020/07/23 12:12:12
http://www.cello.org/libraries/references/show.html を翻訳した。目次も参照。
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小品(SHOW PIECES & SHORTER COMPOSITIONS)
I-II.
- ダッラーバコ(Abaco, Evaristo)/ パスピエ/ Shapiro
- バッハ(Bach, J.S.)/ アリア, アリオーソ, マーチト調, メヌエットホ短調...{Bach collection}/ 不明
- ディーク(Deak)/ 秋の歌/ Fischer
- ディーク/ ノルウェーの歌/ Fischer
- ディーク/ ワルツ/ Fischer
- ディートリヒ(Dieterich)/ メヌエットとトリオ/ Boosey
- ジョルダーニ(Giordani)/ カンツォネッタ/ Rubank
- ハウザー(Hauser)/ 子守唄/ Fischer
- ヤルネフェルト(Järnefelt)/ 子守唄/ Fischer
- ロンバーグ(Romberg)/ ソナタ 変ロ長調, Op. 48 #1/ International
- シュレミュラー(Schlemüller,)/ 進め!行進/ Fischer
- スクワイア(Squire)/ たそがれ時 / Fischer
- スクワイア/ おとぎ話/ Fischer
- スクワイア/ 子守唄/ Elkan-Vogel?
- サッチ(Such, Percy) 編./ 2. コントルダンス、 9. メヌエット/ {Such vol. 1}
- サッチ編./ 5. 神の子は生まれた、9. タンブーラン/ {Such vol. 2}
- 鈴木鎮一 (Suzuki) 編/ 1. キラキラ星練習曲 -- 5. むすんでひらいて / {Suzuki vol1}
- 鈴木 (Suzuki) 編/7. 五月の歌 -- 14. 習作/ {Suzuki vol1}
- ウェブスター(Webster, Carl)/ スケルツォ/ Boston
III-IV.
- グレチャニノフ(Gretchaninoff)/ Early Morning, Op. 126B, No. 4,7,and 10/ Leeds
- ヒンデミット(Hindemith)/ 3つのやさしい小品/ Schott
- ヤルネフェルト(Jarnefelt)/ 子守歌 / Hansen/Chester
- マルチヌー(Martinů)/ 組曲 ミニアチュール/ Leduc
- オッフェンバック(Offenbach)/ 舟歌/ {Deri}
- シュールマン(Schulman, Alan)/ 若いチェリストのための組曲/ Fox
- サッチ編(Such,Percy arr.)/ Such vol. 1すべて。ただし 2. Contretanz と 9. Menuet を除く/ {see Such vol. 1}
- サッチ編./ vol.2 すべて。ただし、5. est ne, le divin enfant と 9. Tambourinを除く/ {see Such vol. 2}
- 鈴木編/ 15. 楽しき農夫 -- 17. メヌエット第2番 / {Suzuki vol 1}
- 鈴木編./1. ロング・ロング・アゴー, 2. 楽しき農夫/ {Suzuki vol 2}
- 鈴木編./3. メヌエット第1番 -- 12. ブーレ/ {Suzuki vol 2}
- ティチアーティ(Ticciati)/ 若いチェリスト No. 1-3/ Oxford
V-VI.
- バズレール(Bazelaire)/ フランス組曲/ Schott
- カザルス(Casals)/ 鳥の歌/ Alexander Brode
- コレッリ(Corelli)/ アダージョ/ Boosey & Hawkes
- キュイ/ オリエンタル/ {Deri} | Fischer
- デラマーター(De Lamarter)/ 3つの小品/ Witmark
- ガブリエル=マリー(Gabriel-Marie)/ 金婚式 / {Deri} | Fischer | Schirmer
- ゴルターマン(Goltermann)/ エチュード・カプリス, Op. 54 No. 4/ Fischer
- ヘンデル(Handel)/ ラルゴ / {Deri}/{Ambrosio}/Fischer
- ハワース(Haworth)/ 舟歌/ Harris
- マルチェッロ(Marcello)/ ナポリの踊り/ Boston Music
- メンデルスゾーン(Mendelssohn)/ 歌の翼に/ {Deri} | Fischer
- ペルゴレージ(Pergolesi)/ ニーナ / {Collier} | Schirmer
- ポッパー(Popper, W.)/ マズルカ/ Spratt
- シューマン/ トロイメライ/ {Deri} | Scott
- スクワイア(Squire)/ Bourree, Op. 24/ {Collier} | Fischer
- スクワイア/ ロシアの踊り Op. 20, No. 5/ {Suzuki vol 5} | Fischer
- 鈴木編/ 1. 子守歌 -- 4. スケルツォ/ {Suzuki vol 3}
- 鈴木編/ 5. ト調のメヌエット --10. アレグロ・モデラート/ {Suzuki vol 3}
- チャイコフスキー(Tchaikovsky)/ 悲しき歌 Op. 40, No. 2/ {Deri} | {Suzuki vol 4} | Schott
VII.
- バッハ/ 組曲第3番よりアリア/ International
- バッハ/ アリオーソ, カンタータ第 156 番より / {Collier} | {Suzuki vol 5} | Schirmer
- バッハ / アダージョ ( トッカータハ長調より) (シロティ-カザルス編)/ Fischer
- バルトーク(Bartok)/ こどものために : Nos. 3.5.and 8/ Musica | Boosey & Hawkes
- ブロッホ(Bloch)/ ヘブライの瞑想曲 / Fischer
- フォーレ(Fauré) / ラメント/ International
- フォーレ/ シシリエンヌ/ International
- グラズノフ(Glazounov)/ スペインのセレナード, Op. 20, No. 2/ International
- ゴルターマン(Golterman)/ ? Etude: Appasionatto/ International
- ヒンデミット (Hindemith)/ Meditation/ Leeds
- ヤナーチェク(Janacek)/ Presto/ Barenreiter
- ロルト(Lolt, Blomfield)/ Lyric Piece no. 1 and 2/ CMC
- キルピネン(Kilpinen)/ Suite Op. 91
- メンデルスゾーン(Mendelssohn)/ 無言歌, Op. 109/ Peters
- レーガー(Reger)/ Romanza / ?
- スクリアービン(Scriabin)/ 練習曲, Op. 2, No 1/ Schirmer
- シェイベル(Seiber)/古い様式によるサラバンドとジーグ/ Southern Texas
- シューベルト(Schubert)/ 楽興の時/ {Suzuki vol. 6}
- スクワイア(Squire)/ タランテラy/ Fischer | International
- チャイコフスキー/ 感傷的なワルツ, Op. 51 No. 6/ International
VIII.
- バッハ-グノー(Bach-Gounod)/ アヴェ・マリア(平均律蔵ヴィーあ曲集第1巻ハ長調前奏曲による)/ {Deri}
- ブロッホ / 哀願 (ユダヤ人の生活から第3曲) / Fischer
- ドビュッシー(Debussy)/ 美しき夕暮 / International
- ドビュッシー / 夢想 (ロンキーニ編)/ {Deri} | Jobert
- ドビュッシー / ロマンス (ピアティゴルスキー編)/ International
- フォーレ/ 夢のあとに/ International
- フォーレ/ エレジー/ {Suzuki vol. 8} | Boston Music | International
- グラズノフ/ 吟遊詩人の歌 Op. 71/ International
- クライスラー(Kreisler)/ クープランの様式によるルイ17世の歌とパヴァーヌ/ Foley
- マルティヌー(Martinu)/ 牧歌/ Leduc
- パーシケッティ/ ボカリーズ/ Elkon-Vogel
- ポッパー(Popper)/ マズルカ/ International
- ポッパー/ 村の歌, Op. 62, No. 2/ Schirmer | International
- サン-サーンス(Saint-Saens)/ 動物の謝肉祭より「白鳥」 / {Suzuki vol. 6} | {Collier} | {Deri}
- ヴォーン・ウィリアムス / イングランド民謡による6つの習作/ Stainer & Bell | Oxford
IX.
- バッハ/6つのコラール [フルニエ編]/ International
- ブロッホ/ 祈り (ユダヤ人の生活から第1曲) / Fischer
- コレッリ(Corelli)/ グラーヴェ/ {Suzuki vol. 7}
- Dvarionas, Balys/ Tema S Variatsiiami (1951)
- エルガ―(Elgar)/愛のあいさつ/ {Deri}
- グラナドス(Granados)/ スペイン舞曲集より No 5, アンダルーサ(プライェーラ)」/ Fischer
- グラナドス/ スペイン舞曲集より No 2, オリエンタル/ International
- グラナドス/ 10 の舞曲集 (分売)/ Joseph Katz
- ゲンス(Goens, Daniel Van )/ スケルツォ Op. 12/ {Collier} | International
- メンデルスゾーン / 協奏的変奏曲 Op. 17/ Peters
- パラディス(Paradis, Maria)/ シシリエンヌ/ Schott
- ポッパー/ ガヴォット No. 2, Op. 23/ {Suzuki vol. 7}/International
- ラフマニノフ(Rachmaninoff)/ ヴォカリーズ Op. 34, No. 14/ International
- レーガー/ アリア, Op. 103a, No. 3/ Lauterbach & Kuhn
- サン-サーンス/ アレグロ・アパッショナート, Op. 43/{Suzuki vol. 7} | {Collier} |International
- スティーヴンス(Stevens, Halsey)/ ハンガリーの子供の歌/ Peer
- ストゥチェフスキー(Stutschewsky, J.)/ 小さなチェリスト?/ Israeli
- シューマン/ 幻想小曲集 Op. 73/ Henle |Peters |International
- ヴォーン・ウィリアムス/ グリーンスリーブス幻想曲/ Oxford
- ウェーベルン(Webern, A)./ 2つの小品/ Fischer
X.
- バルトーク/ ルーマニア民族舞曲 / Universal
- カサド(Cassado)/愛の言葉/ Schott
- ショパン(Chopin)/ 序奏と華麗なポロネーズ Op.3/ Peters | International
- クープラン=バズレール(Couperin = Bazelaire) / コンセールの小品集 / Leduc
- クレストン(Creston)/ オマージュ Op. 41/ Shawnee Press
- ドヴォルジャーク(Dvořák)/ ロンドト短調 Op. 94/ International
- ドヴォルジャーク / インディアン・ラメント / International
- フォーレ/ 蝶々 Op 77/ International
- ファリャ(da Falla)/ スペイン民謡組曲/ Edition Max Eschig
- ゲルシェフスキ(Gerschefski, Edwin) /黒髪の女?/ ACA
- フレスコバルディ-カサド(Frescobaldi-Cassado)/トッカータ/ Universal
- ハイドン(Haydn, Joseph)/ ディヴェルティメント ニ調/ Elkan-V
- ヒンデミット/ 3つの小品 Op. 8/ Leeds
- ヤナーチェク/ おとぎ話/ Barenreiter
- ニン(Nin, Joaquin)/ スペイン組曲/ Eschig
- ポッパー/ タランテラ Op. 33/ International
- ラヴェル(Ravel)/ ハバネラ形式の小品/ International
- ロックバーグ(Rochberg, George) / リコーダンサ/ Presser
- シューマン(Schumann)/ 民謡風の5つの小品, Op. 102/ International | Peters
- シューマン/ アダージョとアレグロ Op. 70/ Peters
- シューベルト/ 無言歌/ Peters
- セナイユ(Senaillé, Jean B.)/ アレグロ・スピリトーソ / Schirmer | International
- ショスタコーヴィチ(Shostakovich)/ 2つの小品 / Leeds
- ヴェレス(Veress)/ ソナチネ / Boosey
- ウェーバー(Weber)/ アダージョとロンド / International
XI.
- バルトーク(Bartok)/ 狂詩曲第1番/ Boosey
- クレストン(Creston)/ Three Poems from Walt Whitman, Op. 4/ Music Graphic Press
- ダヴィドフ(Davidov, Karl)/ 泉のほとりで, Op. 20, No, 2/ International
- ドヴォルジャーク(Dvořák)/ 森の静けさ/ International
- ヒナステラ(Ginastera)/ パンぺアーナ第2番/ Barry
- マルチヌー(Martinu)/ ロッシーニの主題による変奏曲/ Boosey
- パガニーニ(Paganini)/ モーゼの主題による変奏曲(Variations on One String)/ Chester Music | Inter. | Edizioni Zanibon
- ポッパー(Popper)/ 紡ぎ歌 Op 55, No. 1/ International
- ポッパー/ 蝶々, Op 3, No. 4/ International
- ポッパー/ 演奏会用ポロネーズ, Op. 14/ Simrock
- ポッパー/ヴィトー Op. 54, No. 5/ International
- リムスキー=コルサコフ(Rimsky Korsakov )/ 熊蜂の飛行 [Rose]/ International
- チャイコフスキー(Tchaikovsky)/ 奇想的小品/ International | N. Simrock
XII.
- バーンスタイン(Bernstein) / 「ミサ」から2つの瞑想 / Schirmer
- ブロッホ (Bloch)/ ユダヤの歌 / Fischer
- Chopin/ Nocturne in C# minor/ International
- Davidovsky, Mario Synchronisms No. 3 for Cello and Electronic Sound/ McGinnis & Marx
- Dohnanyi/ Ruralia Hungarica Op. 32/d/ Rozsavolgyi, Budapest/Boosey
- Foss/ Capriccio/ Fischer
- Lewin, David/ Classical Variations on a Theme by Schoenberg for c&p/ U. of Cal. Press
- Rorem, Ned/ Three Slow Pieces/ Boosey
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注
- 各レベルの選集で {deri} とあるのは、https://www.free-scores.com/shop/solos-for-the-cello-player-cello-piano-sheetmusic--2096-USA を指していると思われる。
- 各レベルの選集で {collier} とあるのは、https://www.sheetmusicplus.com/title/cellists-favorite-contest-album-sheet-music/95921?ac=1&aff_id=69435 を指していると思われる。
- 難易度 I-II の作曲家Abaco, Evaristo をEvaristo Felice dall'Abac と考え、日本語では「ダッラーバコ」と表記した。なお、作品は未確認。
- 難易度 I-II の Bach Collection は出版社不明。
- 難易度 I-IIにロンバーグのソナタ 変ロ長調があるが、ソナタは本来ソナタの項目で掲載されるべきである。この項にある理由は不明。さらに調べると、ロンバーグのOp. 48はソナタではなく、チェロ協奏曲である。Op.43-1 変ロ長調のソナタはあるが、I-II では難しく、III-IV ではないかと思う。
- VII.にあるバッハのアダージョは、「トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564」のアダージョ部分からの編曲である。
- 難易度 VII のフォーレの「ラメント」の原曲は歌曲で「漁師の歌」。カゼッラの編曲版がある。
- VII スクリアービンの練習曲の作曲者は原題ではScriabin-Karaneとなっていた。Karane は編曲者と思われる。
- 難易度 VIII のドビュッシー作曲、ピアティゴルスキー編曲のロマンスは、どれを指すか不明。YouTube では2つのロマンス L79 の第1曲「ロマンス」が多くアップロードされている。同曲は IMSLP でロンキーニ編曲版が入手可能。
- 難易度 VIII のクライスラー「クープランの様式による……」の原曲はヴァイオリン曲。
- 難易度 IX のコレッリ「グラーヴェ」は鈴木チェロ指導曲集 6(旧版)にある。新版にはないようだ。原曲はヴァイオリンソナタ第5番ト短調 Op.5-5 第1楽章と思われる。チェロはヴァイオリンよりちょうど1オクターブ低い。ヴァイオリン曲集を見ると速度記号は「Adagio」である。
- 難易度 IX の Debussy/ Walderuhe は、正しくは Dvorak / Waldesruhe である。これは難易度 XI にあるDvorak/ Silent Woods/ International と同じであるので、Debussy / Walderuhe は削除した。
- 難易度 XI にある「 モーゼの主題による変奏曲」は、正確にはロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」の主題による変奏曲。英語の Variations on One String とは、主題を A 線一本のみで弾くことから来ている。
- 難易度 X のドヴォルジャーク「インディアン・ラメント」は、もとはドヴォルジャークのヴァイオリンとピアノのためのソナチネの第2楽章。
チェロのシラバスを翻訳する(9) ―ポピュラー曲― ― 2020/07/24 09:16:06
チェロの体系から、ポピュラー曲 http://www.cello.org/libraries/references/popular.html を翻訳した。 ――――――――――――――――――――――――――――
ポピュラー曲
(難易度順ではない)
- コープランド(Copland)/ "ビリー・ザ・キッド"よりワルツと祝賀会 [ピアティゴルスキー]/ Boosey
- グリソム(Grissom)/ What! For Cello?/ Endpin Pub.
- グリソム/ 桜 (Sakura)/ Endpin Pub.
- グリソム/ ボーイン/ Endpin Pub.
- グリソム/ チェロ・ファンダンゴ, スペイン旅行/ Endpin Pub.
- グリソム/ チェロ (fusion,calypso, blues, and new age)/ Endpin Pub. (recording)
- アイルランド民謡(Irish Folk Song)/ フォギー・デュー[Aller]/ Rubank
- ジョプリン(Joplin)/ 6つのラグライム 全2巻/ Edition Kunzelmann
- ポーター(Porter, Q.)/ 詩曲/ Valley Music Press
- 'ピアソラ(Piazzolla)/ ル・グラン・タンゴ/ Edizioni Berben'
- レイ(Rae)/ クリスマス・ジャズ (8 "jazzed up carols)/ Vandersall Edition
- サマー(Summer, Mark)/ Julie-O/ Cellobeat Music ――――――――――――――――――――――――――――
訳注
- コープランドはアメリカの作曲家。バレエ音楽からチェロとピアノ用に作曲家自身が編曲した。さらに、チェロパートはピアティゴルスキーが校訂している。難易度の記載はないが、楽譜を見たり演奏を聴いたりした結果 X以上はある。
- グリソムとはSean Grissom のこと。YouTube で自身による演奏が見られる。
チェロのシラバスを翻訳する(10) ―チェロとピアノの選集― ― 2020/07/25 15:09:55
http://www.cello.org/libraries/references/collections.html を翻訳した。 ――――――――――――――――――――――――――――
チェロとピアノの選集
I,II.
- オティス(Otis, Edith)/最初のチェロ小品/ Schirmer
- バッハ(Bach)/ チェロのバッハ (Krane 編曲)/ Schirmer
- モファット(Moffat)/ 若いチェリスト用巨匠のメロディー / Schott
- スチュワート(Stewart, Olga)/ 若いチェリストのための小道/ Schirmer
- フリシュ(Friss)/ レパートリーアルバム/ Editio Musica Budapest
- サッチ(Such, Percy)/ 初歩の古典的小品第1巻/ Schott
- サッチ/ 初歩の古典的小品第1巻/ Schott
- 鈴木鎮一(Suzuki)/ 鈴木鎮一チェロ教本第1巻改訂版/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第1巻改訂版/ Summy Birchard
III,IV.
- デリ(Deri, O.)/ フランス作曲家によるチェロ音楽 (クープランからドビュッシーまで)/ Schott
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第2巻改訂版/ Summy Birchard
- '鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第2巻/ Summy Birchard
V,VI.
- アンブロシオ(Ambrosio, W.)/ ソロチェロアルバム/ Carl Fischer
- バルビローリ(Barbirolli)/ 6つのエアー/ Oxford
- バルトーク/ こどものために Nos. 2,4,9,11,12.../ Music of Budapest
- コリアー(Collier, F.)/ チェロ奏者が好きなコンテストアルバム/ Carl Fischer
- デリ./ チェロ奏者のためのソロ/ Schirmer/
- ネルク(Nölck)/10のオリジナルな小品/ Leeds
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第3巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第3巻改訂版/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第3巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第4巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第4巻/ Summy Birchard
VII,VIII.
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第5巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第5巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第6巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第6巻/ Summy Birchard
- '鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第8巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第8巻/ Summy Birchard
IX.-
- '鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本チェロ譜第7巻/ Summy Birchard
- 鈴木/ 鈴木鎮一チェロ教本ピアノ伴奏譜第7巻/ Summy Birchard
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訳注
- I,IIのモファット(編)の原題は「Melodies by Old Masters for Young Cellists」。内容はこちらを参照:https://en.schott-music.com/shop/alte-meisterweisen-fuer-junge-cellisten-no32748.html
- I,IIの「レパートリー・アルバム」の編者や出版社を訳者の責任で追記・修正した。内容はこちらを参照。https://www.kotta.info/en/product/5958/REPERTOIRE-ALBUM
- V,VI.のネルクは原ページでは Noelck という綴りだが、IMSLP では Nölck という綴りだったので、こちらを採用した。この小品に関してはIMSLPにもアップロードされている。
チェロの体系を翻訳した感想を記す ― 2020/07/26 18:10:32
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全体
- ASTA String Syllabus (Revised 1986) と the Royal Conservatory Syllabusという、もとになる資料はあったにせよ、全体をまとめ上げたことは賞賛すべきことだ。
- その後の精査は私からは見えない。おそらく、上記2団体やほかの団体には、精査して改訂された同様の資料はあるに違いない。
- ASTA はおそらく American String Teachers Association (www.astastrgins.org) のことだろう。the Royal ... は、英国の王立音楽院の体系(シラバス)のことだろう。後者は、右記リンク先にあるシラバス群(rcmusic.com)から Cello Syllabus の部分をクリックするとダウンロードできる。ところで、syllabus の語源はラテン語なのだろう。syllabus の複数形が syllabi となることをはじめて知った。ASTA のほうでは、Curriculum と Syllabus が書籍として出版されているようだ。
- シラバスということばは特に大学の授業計画などでおなじみのことばだが、あえて「体系」と訳してみた。体系ならばむしろ curriculum のほうがふさわしいかもしれないが、まあいいだろう。
グレード別記述
- ここの訳は戸惑った。チェロのこともほとんど知らないし、英語も疎いので、何をどうしてよいものやらチンプンカンプンだった。XII の「耐久試験性」ということばはあまりにも工業製品めいているので「持久力」ぐらいのほうがよいと思ったが、あえて工業製品としてチェロの技量を扱ってみた。いっそのこと、グレードということばも「等級」と工業製品っぽくしてよかったかもしれない。
- ネックポジションと遷移ポジションということばがよかったかどうかは議論の余地がある。
- このグレードと、王立音楽院のシラバスのグレードを比べるのは興味あるが、もう私にはやる元気がない。
教則本、練習曲、音階
- 日本なら、教則本としてまっさきに鈴木鎮一のチェロ指導曲集が出てくるはずだがここになかったのには驚いた。どうせ日本の教則本など相手にされていないのだろうと拗ねてしまったが、そのあとで小品集と曲集の項にしっかり Suzuki ed. とあるのを見て安心した。どうも英米人は、スズキ・メソードを教則本としてではなく、面白い曲がグレード別に多く掲載されている曲集として見ているのだろうか。だとすれば、スズキの指導曲集が教則本ではないとむしろ喜ぶべきことなのかもしれない。
- チェロの教則本といえば、日本では古くはウェルナー、あるいはドッツァウアーということなのだろう。これら2教本はどちらもあるが、英米にはもっといい教則本があるようでうらやましい。なお、日本では翻訳もあるサポージニコフの評判がよいがここにはない。載っていない理由はわからないが、この教本は様々なエチュードの寄せ集めプラス自身の練習曲という構成のためかもしれない。
チェロの体系を翻訳した感想を記す(2) ― 2020/07/27 23:45:36
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ソナタ
主要なチェロソナタが列挙されていることと、そのグレードが明らかになっていることはありがたい。ただ、この中でチェロオリジナルかどうかというのが見ただけではわからないのが残念だ。オリジナルにこだわることはないのかもしれないが、やはり気になってしまう。たとえば、モーツァルト作曲のソナタとかソナチネとかあるとか、チェロ用の作品があるのかと思う。この体系に記載されている作品は調べていないが、王立音楽院の Cello Syllabus にあるモーツァルトの作品は、原曲がバセットホルンの2重奏だったり、ファゴットとチェロの二重奏だったりする。後者は、ファゴットが主役で、チェロが脇役なのであるが、編曲にあたってはファゴットのパートをチェロに編曲しているかもしれない。そんなことを気にするようではまだまだ修行が足りないのだろう。
チェロのソナタで思い出すのは、以前触れたチェロ・ソナタ・エディションと称する CD 33 枚組である。また、日本版 Wikipedia にある二重奏チェロソナタの主な作曲家と作品である。この日本版 Wikipedia にある網羅性はものすごく、「主な作曲家と作品」の「主な」という意味をどうとればいいのかというぐらい多くの作曲家がいることがわかる。日本版の Wikipedia 編集者の熱量を感じる。
体系に戻って、自分のチェロは棚に上げて言うが、ソリストとして http://www.cello.org/libraries/references/sonatas.html にある曲目をすべてステージで披露できるプロはいるだろうか、気になる。私としては、チェロのレパートリーが少ないと嘆いている方々にぜひとも、これらのソナタをマスターしてもらいたいと思う。ここにあるソナタ群の作曲家が、多少英米圏に偏っているとしても、である。
弘田三枝子の訃報に接する ― 2020/07/28 19:20:51
私はジャズが好きだがロクスッポ聞いていない不届き者である。そんな私にジャズの師匠が貸してくれたのが弘田三枝子のジャズアルバムだった。 "I want to be happy" が凄い、というので聴いてみたらのけぞった。最初のスキャットがチャーミングなこの歌唱は、本当にあの「人形の家」と同一人物なのか? アップテンポで自由自在に歌う弘田は、最後に最初と同じスキャットで締める。
アルバムを借りたのは30年以上前だろうか。カセットにダビングした記憶もあるが手元にはない。歌のうまい広田の印象は強烈に残っていた。いま、弘田の死を知り、申し訳ないが広田の"I want to be happy" を YouTube で探して聞いてみた。やはり、最初の印象は変わらない。
チェロの体系を翻訳した感想を記す(3) ― 2020/07/29 23:24:43
チェロの体系を翻訳した感想を記す。 無伴奏チェロソロ
無伴奏チェロソロ
私はガブリエッリのリチェルカーレを知らなかった。確かに、第1番なら私でも弾けるかもしれない、と思った。バッハの無伴奏チェロ組曲と同じく若い番号ほど易しく、番号が増えると難しくなる。チェロの技巧を習得させるという教育目的がガブリエッリにはあったのだろうか。
無伴奏の曲のオリジナルは、バッハ以前か、レーガーやコダーイ以降かと思ってしまう。ポッパー選集、というのもあるが、ポッパーの無伴奏曲は練習曲だけではないか。もっとも内容を確かめていないので断言は避ける。
初心者のチェロで無伴奏というのは考えにくい。ある程度ピアノが弾ける人であれば、バッハの2声のインベンションの左手部分をチェロで弾き、右手部分を頭の中で鳴らすことで、ある程度充足した音楽が作れるのではないかと思う。
チェロの体系を翻訳した感想を記す(4) ― 2020/07/30 23:40:00
チェロの体系を翻訳した感想を記す。協奏曲
チェロ協奏曲
チェロの協奏曲というのは本当に知らないものだ。ヴィヴァルディ、ボッケリーニ、ハイドン、シューマン、ドヴォルジャーク、チャイコフスキー、ショスタコーヴィッチ、サン=サーンス、エルガーの以上9人の作品が私が聴いた協奏曲または協奏的作品のすべてのような気がする。なお、二重協奏曲、三重協奏曲は除いている。ラロも聞いたかもしれないが忘れた。ゴルターマンは学生協奏曲扱いになっているためか聞いたことがない。マルチヌーとかデュティユとか(ここにはない)、ユン・イサンとか(ここにはない)、ヒナステラとか(くどいがここにはない)聴いてみたいが、たぶんここにあるものから聴いたほうがいいのだろうな。ただ、チェロを習っている生徒にとって、協奏曲を弾くメリットはあるのだろうか。バックがピアノならばソナタで十分ではないかと思ってしまう。
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