ヴィヴァルディのチェロと通奏低音のためのソナタ集の楽譜を買う2020/07/03 23:00:00

私がチェロを始めた理由はどこかに自分のホームページかこのブログに書いた気もするが、あまりにもくだらない理由なので書かない。もし改めて書いたらば、こんな理由でチェロを始めたのかと憤る人が多いかもしれない。

とはいえ、成り行きでチェロを始めたら成り行きで弦楽合奏団に居ついてしまい、そのまま30年ほどチェロをその合奏団で弾いてきた。この数年はこの合奏団を休んでいて、別のオーケストラで弾いてきたが、今はこのオーケストラも退団した。今は自宅でチェロの練習をして、月2回チェロの先生のもとに通っている。

チェロを趣味で弾いている皆さんに聞きたいのだが、いや、別にチェロでなくてもヴァイオリンでもヴィオラでもほかの管楽器でもいいのだが、自分が趣味で弾いている楽器をソロで披露したいと思うことがあるのだろうか。

私はといえば、弦楽合奏団でトゥッティで弾いているのが一番性に合う。腕の下手さがばれないからだ。下手さがばれないというのならばオーケストラのチェロパートのほうがもっとばれないはずだが、オーケストラの場合は他の楽器に埋もれてしまうという問題があり、これはこれで残念に思っている。自分勝手である。

埋もれてしまわないようにするにはソロで弾いたり室内楽を弾いたりすればいいのだが、そうすると腕がモロにばれるから困ってしまう。

あるとき、弦楽合奏の本番があり、チェロは私のほかもう一人、腕の立つ相棒が来るはずだったのが本番ドタキャンされ、私一人でベースを支えなければならなかったことがあり、本当にこのときは往生した。実はこのとき、ラストの曲にはチェロのパートのほかコントラバスもあり、コントラバスはもともと来ないことがわかっていたので、あるときはチェロを弾きある時はコントラバスを弾くというとんでもないことをしていたのだが、そんなことをわかっていたのは多分コンサートマスターだけだった。ちなみに、ドタキャンした相棒のことだが、もとからその相棒はドタキャンが多いということがわかっていたので来ないことも想定の範囲だった。だから一人でパート移動をしてもいいようにチェロの譜面にコントラバスパートも書いておいて準備もしておいたのが私のひそかな自慢である。

話がずれた。弾きたい曲がないというのが私の今の現状である。腕が上がれば室内楽に挑みたいとは思っているが、腕がないのと相方を見つける苦労が多いのとで諦めている。

以前のブログでチェロ名曲集は持っていないと書いた。名曲集を持っていないから弾きたい曲がないのか、弾きたい曲がないから名曲集を買わないか、自分でもどちらなのかがわからない。

そんなこともあり、久しぶりにチェロ名曲集を買うことにした。ヴィヴァルディのチェロと通奏低音のためのソナタ集である。以下はその一覧である。