ヴィヴァルディのチェロと通奏低音のためのソナタ変ホ長調 RV39 を聴く2020/07/07 23:00:00

ヴィヴァルディのチェロと通奏低音のためのソナタ変ホ長調 RV39 を聴くことにする。「ヴィヴァルディ:6曲のチェロソナタ」として販売されている版には入っていないと思うが、「ヴィヴァルディ:9曲のチェロソナタ」として販売されている版には入っているはずだ。通算番号でいうと第9番となっている。

このソナタは変ホ長調だが、調号は♭二つで一瞬変ロ長調かと思う。しかし、実際は臨時記号が記されている結果、曲としては変ホ長調である。これに関連して、次の解説がある。

♭系の短調では現在の調号よりも1個少ない数でした。これは、旋律短音階の第Ⅵ音の半音上昇を音階固有音とみなす考えです。(青島広志「新装版 究極の楽典」p.112)

とはいっても、この曲は長調である。どうしてだろう。

第1楽章

第2楽章 驚くべきことに、のっけから親指ポジションである。楽譜にはカッコ書きで、Sul La o Re ad lib. と書いてある。冒頭の親指ポジションは、A 線でも D 線でもどちらでもよいと書いてある。親指ポジションを使う利点は、16分音符からなる音階が滑らかに聞こえる点だろう。最初の不完全小節の B を親指ポジションのA線で使うならば、次の小節の Es もD線上の親指でとるということだろう。この Es に親指記号は書かれていないのだが、次の小節の4拍目のEsには親指記号がある。一方、最初の B をD線でとるなら、親指はD線とG線におき、次のEsはG線上の親指でとるということなのだろう。親指ポジションは高い音ではなくても使える のだろうが、私のような万年初心者にとっては難しい。

第3楽章

第4楽章

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