リハーサルマークのフォネティックコードを考える ― 2023/08/20 23:59:59
オーケストラなどで練習をしていると、曲の途中から練習を始めるときの開始場所として、パート譜や総譜に書かれているリハーサルマーク(練習番号、練習記号)を頼りにする。リハーサルマークは数字で書かれていることもあるが、アルファベットで書かれることが多い。問題は、アルファベットの読み方が韻を踏むものが多いことだ。たとえば、B, C, D, E, G, P, T, V, Z はすべて「イー」で終わるから、BとCを聞き間違いやすい。場合によっては言い間違ってしまうこともある。
そこで考えられたのがフォネティックコード(通話表)である。アルファベットの発音に冗長性を持たせることで言い間違いや聞き間違いを少なくしようとする方法である。アルファベットの場合は、アルファのA、ブラヴォーのB、チャーリーのC 、などとするのが一般的だ。
ウィキペディアの「通話表」の項を見てみると、聞き間違え・混乱を防ぐため、たとえば顧客へ電話サポートを行う各組織のコールセンターでは、通話者との文字の羅列の情報伝達・交換に、独自の通話表を揃えている場合も多い。
とある。そこで本題だが、オーケストラの練習で使う独自の通話表があるのではないか、ということを調べようと思った。たとえば、リハーサルマークのB なら「ベートーヴェンのB」とか、Dなら「ドヴォルジャークのD」といえる。ではAならどういうのか。Cならどういうのか。この際、みな作曲家で揃えたいと思うが、うまくいくだろうか。
A:アルベニス B:ベートーヴェン(他多数) C:チャベス D:ドヴォルジャーク E:エルガー F:フォーレ G:グリーグ H:ヘンデル I:アイヴズ J:ジェイコブ K:カバレフスキー L:リスト M:モーツァルト N:? O:? P:プッチーニ Q:? R:ラフマニノフ S:シュトラウス T:テレマン U:? V:ヴェルディ W:ワーグナー X:クセナキス Y:イザイ Z:?
?は「これは」と思う作曲家が見つけられなかったことを表す。
コメント
_ はしだ ― 2023/08/27 13:32:10
_ まるやま ― 2023/09/09 23:30:58
Oはオッフェンバックといわれればその通り。「天国と地獄」はあれだけ聞いているのに。
Zのザンドナーイという作曲家は初めて知りました。ツィポーリ(ツィーポリ)という作曲を私は知っていますが、知名度もさることながら Z と結びつきにくいのが難点です。Q と U は困りましたね。クラシック作曲家のファミリーネームからは離れますが、Q は「クインシー・ジョーンズ」のQが最強でしょうか。Uは、それでも思いつきません。
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Oは、オッフェンバックでいいでしょう。
Zは、オペラ作曲家のザンドナーイがいます。
QとUから始まる名前の作曲家はIMSLPにも居ないようです。