ハイドンのピアノソナタ Hob XVI/26 を聴く ― 2021/01/02 10:35:00
ハイドンのピアノソナタ Hob. XVI/26 を聴いた。第1楽章はハイドンらしい付点リズムと32分音符のかたまりが随所に現れる。
面白いのが第2楽章で、音楽の回文ともいうべきメヌエットだ。回文とは「たけやぶやけた」とか「わたしまけましたわ」のように後ろから読んでも同じになる文のことをいう。これを音楽でやったのがこのメヌエットだ。メヌエットは通常 ABA の三部形式であり、ハイドンは Aの部分 も B の部分も回文で作っている。譜例はこの A 部分である。なお、このメヌエットは交響曲第47番の第3楽章のメヌエットが原曲のようだ。交響曲のメヌエットはト長調である。
第3楽章は別の意味で面白い。1分もかからずあっという間に終わるフィナーレで、ハイドンのさっぱりした一面が垣間見られる。
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