ショパンの練習曲Op.25-5を聴く(1)2023/05/01 23:59:59

ショパンの練習曲 Op.25-5 を久しぶりに聴いた。冒頭はこんな感じだ。右手は装飾音のようだが、きれいに1:3で弾くのは難しい。おまけに、左手のアルペジオがある。

ショパンの練習曲Op.25-5を聴く(2)2023/05/02 22:55:22

xショパンの練習曲 Op.25-5 の続きだ。中間部はこんな感じだ。和声は少しクリシェっぽいが、この夢見るような感じがたまらない。

ショパンの練習曲Op.25-5を聴く(3)2023/05/03 14:37:24

ショパンの練習曲Op.25-5ホ短調はきのうまででいいかなと思っていたけれど、コーダもいい感じなので楽譜を載せてみた。ただ、トリルがいい音にならないのと、最後の細かい音符が出せないのとで、abcjs による楽譜と音源は割愛し、代わりに画像としての譜面を載せる。この最後の音列はソドレミで終わっていて、これに少し音を足したのが幻想ポロネーズの冒頭につながる。

オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」を読む2023/05/04 22:07:01

最近図書館で借りてくる本はコンピュータか自然科学の本か語学の本なのだが、久しぶりに文学の本を借りてきた。オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」である。老眼なので大きな文字の本が読みたかったが、近くの図書館には文庫本しかない。それでも、有名な本ゆえ、複数の種類の訳がおいてある。私は光文社古典新訳文庫のほうを選んだ。

なぜこの本を読もうとしたかというと、私が興味を持ったプログラミング言語に Scala というものがあり、そういえば、「Scala しい新世界」というダジャレができるなと考えたからである。そして、ダジャレに使うのならば原典を読まなければ失礼である、という結論に至ったのである。

オルダス・ハクスリーの名前を知ったのは大学1年生のときである。教養の英語の授業でハクスリーの「若きアルキメデス」を購読したのを覚えていた。ただ、ハクスリーのことはそれからすっかり忘れてしまった。ハクスリーが「すばらしい新世界」というディストピア小説を書いたことも、いつどうやって知ったのか全く覚えていない。

ということで350ページを超える長編を約1週間で読み終えた。感想は、まあ多数の方々が思っている通りのものなのでここで書くまでもない。どうでもいいことを書いてみる。

第1章では生殖がコントロールされている場面から始まる。pp.10-11から引用する。

(前略)受精卵は孵化器に戻され、支配階級のアルファ階級とベータ階級になる受精卵は壜詰めの時期までそこにとどまる。一方、その下位のガンマ階級、デルタ階級、エプシロン階級になるものは、わずか三六時間で孵化器を出されて、ボカノフスキー法の処置へと進むことになる。(後略)

私が通った高校では、2年生になると志望に応じてα、β、γの3グループに分かれた。グループごとに複数のクラスがある。私はγだった。ということは、αやβにかなわないのかなとがっかりした。なお、どんな志望だったかということは触れないほうがいいだろう。

第4章では、<チャリング-T-タワー>という塔が出てくる。これは、訳注によれば、ロンドン中心部に実在する交差点チャリング-クロスのクロス(十字架)をTに変えているのだそうだ。このあとも、キリスト教で十字を切るしぐさの代わりにT字を切るしぐさなどが出てくる。この T が象徴的に使われているのは、T 型フォードの T から来ているのだが、私は T 型フォードよりもトヨタ(Toyota)自動車の T を連想してしまう。

第5章では、五分の四拍子のリズムというのが p.112 に出てくる。このリズムはわたしにはわからない。すばらしい新世界だからこういう拍子が実在するのだろうか。その後、原文が次のような記述になっているのを見つけた。

And then, in all but silence, in all but darkness, there followed a gradual deturgescence, a diminuendo sliding gradually, through quarter tones, down, down to a faintly whispered dominant chord that lingered on (while the five-four rhythms still pulsed below) charging the darkened seconds with an intense expectancy.

対応する訳文は次のようになっている。

それから、ほかの音がほとんどない沈黙とほぼ完全な闇の中で、徐々に収縮が起こり、ディミヌエンドで少しずつ滑り降りて、四分音ずつ音程がさがっていき、かすかにささやかれるドミナントの和音だけが余韻を引いて(その下で五分の四拍子のリズムがまだ刻まれている)数秒間の暗黒に緊迫感のある期待を含ませる。

「ワルツは四分の三拍子の音楽である」は A waltz is a piece of music in three-four time.というので、やはり five-four rhythms は 四分の五拍子という意味だろう。

NOKKOの「人魚」を聴く2023/05/05 10:23:47

昨月の29日に、ソドレミで始まる曲があるというメールを須田さんから頂いていた。そのうちの1曲が、「人魚」である。筒美京平が亡くなったあとの番組で、多くのヒット曲が取り上げられていて、この曲もあった。今歌詞を見て思ったのだが、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」の冒頭「〽アカシアの雨に打たれて」と一緒なのは、何かわけでもあるのでしょうか。

戸田市歌「ああ わが戸田市」を聴く2023/05/06 12:30:05

きのうに続いて、須田さんから寄せられたソドレミで始まる曲を紹介する。「ああ わが戸田市」という、戸田市歌である。都道府県の歌や市町村の歌は、ソドレミで始まる率が高いように思う。きっと、組織で定める歌は広く受け入れられるように定型的になりやすいのだと思う。私にとっての戸田市といえば、美女木ジャンクションがあって、戸田ボートレース場がある市である。戸田ボートレースといえば、埼玉県のバッハ(BACH-Boat, Auto, Cycle and Horse)の四大レースの一翼を担う聖地である。この市歌にはオートレースこそ歌われていないが、〽はずむ こころに オール映え 競う エイトの 波しぶきと、モーターボートではない、オールを使う漕艇場のことが歌われている。

ポール・マッカートニーの「Wonderful Chistmastime」を聴く2023/05/07 22:49:29

ソドレミで始まる曲で、すっかり取り上げるのを忘れていたのが、ポール・マッカートニーによる「Wonderfule Christmastime」である。なんと、冒頭からソドレミ4連発である。最初の2回と次の2回ではリズムを少しだけ変えているし、コードも微妙に変えているのが粋だ。コードネームが変なのは、Bbmaj7 とか Bbmaj9 とかが認識できず単なるBbにしかならないので苦肉の策である。それでも伴奏が変だが、私がこのソフトを使いこなせないので直すのは無理だ。12/8拍子にしているのも、単にスウィングリズムにできないための便法である。

クープランのオルドル第9番から「謙虚」を聴く2023/05/08 19:30:35

フランソワ・クープランは、バロック時代のフランスの作曲家である。中でもクラヴサン曲集は非常に多くある。そのなかで、第9オルドルにある謙虚( L'insinüante)という曲の出だしを紹介する。装飾音を除いてここに書いてみた。そうするとミラシドの出だしである。

五木ひろしの「契り」を聴く2023/05/09 19:16:01

五木ひろしの「契り」を聴いた。これはサビに「ミラシド」があるタイプだ。

「五番街のマリーへ」を聴く2023/05/10 22:27:51

ペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」を聴いた。この曲はあか抜けた感じがするのだけれど、歌は典型的なヨナ抜き音階からできている。ただしたった一か所だけ逸脱しているところがあって、下の譜面で示した最後に近い、「それだけ」の「れ」の音が、移動ドでいうファ、つまりヨナ抜きのヨの音である。これは、あえて音価を小さくして、ヨナ抜き逸脱による驚きを抑制しようとしているのだろうか。