基礎疾患を考える(2)2020/03/27 23:00:00

きのうは基礎疾患の定義を引き写した。さて、基礎疾患という、しかめつらしいことばより、昔から使われてきたことばがあったのではなかったか、と考えて思い浮かんだのが「持病」ということばだった。基礎疾患と持病とはどう違うのか。基礎疾患の定義はきのうのとおりはっきりしているが、持病は何か。再び厚生労働省のページから引用する。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

これをみると、
基礎疾患は、「糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)」とある。持病は定義されてはいないが、新型コロナウイルスの感染云々で「心臓、肺、腎臓に持病のある方(中略)などが、感染が疑われる家族のお世話をするのは避けてください」とある。ということは、持病には、心臓、肺、腎臓のほか、いろいろあるということだ。例えば、痔だとか、老眼だとか、水虫だとか、頭痛だとか、そういったものは持病だろう。そして、ウイルス感染でいう基礎疾患に、痔や老眼や水虫や頭痛はたぶん入らないのだろう。そうであってほしい。