シュトラウス企画 修道女アンジェリカ 愛の妙薬2016/11/19 23:59:49

私はオペラをほとんど聞かないが、友人が出演するのでお誘いがあり、行くことにした。私一人では心細いので、オペラをよく知っている方をお誘いした。場所は大田区民プラザ大ホール(下丸子駅すぐ)、時間は18時30分からであった。タイトルはどちらもよく知られたオペラである。さすがにフルサイズのオーケストラは備えられず、ピアノとシンセサイザーをピットで演奏する形で行われた。また、愛の妙薬は抜粋であった。

修道女アンジェリカはプッチーニの歌劇である。私はオペラに疎いから、ヴェルディの音楽がオペラの基本だと思っている。そうするとプッチーニの音楽を聴いてたまげる。音楽にワーグナーの流れがそこかしこに入っている。そうするとさばさばした舞台なのに濃厚な空間が宿っているかのように見えるのだった。私がオペラを苦手とする原因は、いわゆるオペラの世界を体験するオペラ覚というのに欠けているからだろう。それでも、最後の、アンジェリカが自殺を決意するところ、そしてその決意を悔いるところは心を動かされた。

愛の妙薬はドニゼッティの歌劇である。確かこの歌劇にはアリア「人知れぬ涙」があるはずだと思っていたが、なかなか出てこない。さては誤った知識だったかと悔いていたら、やはりこのアリアが出てきて安心した。幸いこの歌唱は好評で、多くの拍手があった。私も拍手を惜しみなく送った。ちなみにこのアリアを歌ったネモリーノ役のテノールが、私の友人である。

時間も遅くなり、オペラをよく知っている方とは最後に少ししか話ができなかったのが残念である。この方の評では辛口なところもあったが、総じて満足していたようだった。

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