チェロソナタ・エディションを聴く(CD 15 メンデルスゾーン)2020/10/23 19:40:00

飛ばしてしまったチェロソナタ・エディションの CD 15(メンデルスゾーン)を聴いてみた。昔は、メンデルスゾーンなんて機能和声の枠組にとらわれていてつまらない、とばかり思っていたが、今はその整い方に敬意を表するようになった。つまらない、と思うことには変わりがないが、個性の表出に汲々としているこの時代に、ごく普通の音楽で何か問題でもあるの、といわんばかりのたたずまいを保っているメンデルスゾーンの音楽を聴くと、不思議に安心するのだった。なお、個々の作品を評することはできないが、理由は察してほしい。

この盤に収められているのは、順に、協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17、チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58、無言歌 Op.109、チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45、アルバムの一葉 Op.117 である。

メンデルスゾーンの無言歌といえば通常はピアノソロのための曲集を指すが、この Op.109 は、チェロとピアノのためのオリジナル作品である。

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