チェロソナタ・エディションを聴く(CD 10 ボッケリーニ)2020/10/07 23:00:00

チェロソナタ・エディションの 10 枚めはボッケリーニである。「ボッケリーニのメヌエット」で知られているが、ほかの曲は知られていない。チェロ協奏曲変ロ長調という難曲があり、こちらはチェリストにはそこそこ知られている。ただし、これはグリュッツマッハーの編曲版で有名になったもので、原典版ではあまり知られていない。私は一度生演奏を聞いたことがあるのだが、編曲版だったか原典版だったかは当時気にしなかったので今となっては知る由もない。

さて、この CD にはソナタが7曲か入っているが、そのうちの1曲 Sonata in A G4 Bis は、やはり CD に入っている Sonata in A G4 の第1楽章の異なるバージョンのようである。この異なるバージョンG4 Bis は高い音域で奏する個所が G4 より1オクターブ高いのである。ほかにも、チェロでこんな高いところまで出すのかと思うところがある。どれぐらい高い音かというと、ヴァイオリンの E 線上の第1ポジションから第2ポジションのあたりの音で、チェロの一番低い C から4オクターブ上のあたりを細かく動く音符がある。

私としては、チェロで高音域を弾くよりは、豊かな低音域を鳴らしてもらいたいと思う。もちろん、そのような楽章(変奏)もあり、私はそちらのほうが好みだ。

なお、この演奏も、通奏低音には鍵盤楽器がなく、通奏低音はチェロ1挺か、ヴァイオリン1挺+チェロ1挺である。

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