フォーレの「ピアノとオーケストラのための幻想曲」を調べる（6） ― 2020/06/13 19:28:41
今回は練習記号5、62小節から調べる。
再びピアノのソロの主題Aに戻る。この主題はメロディーこそ同じだが装飾とリハーモナイズが施されている。リハーモナイズによって和声の構成音は半音下げられ、落ち着いた雰囲気が醸し出される。どうでもいいことだが、上記の２小節間はピアノはすべて白鍵のみで演奏される。そんなことを発見した（おやじギャグ）。こののちピアノがアルペジオを伴う主題Bの後半２小節に戻るとオーケストラが主題Bの第１小節で答える。さらにこの第１小節のかけあいがピアノとオーケストラで小競り合いする。このあたりからピアノはアルペジオと旋律を両方こなさなければならず、苦労が始まる。オーケストラは管や弦でふんわりとピアノを包み込むように主題や周辺の旋律をまとめている。
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