紀尾井ホール室内管弦楽団第109回定期演奏会2017/11/24 23:45:51

紀尾井ホール室内管弦楽団第109回定期演奏会に行ってきた。
メンデルスゾーン フィンガルの洞窟
シューマン     チェロ協奏曲
シューマン     交響曲第2番

メンデルスゾーンのこの曲は「ヘブリディーズ諸島」と呼ぶのが正しいのだが、物心ついたときから「フィンガルの洞窟」なのでそう記す。今までは冒頭と末尾しか聞いていなかったのがばれてしまった。途中で美しいクラリネットの二重奏があるのに、今回初めて気が付いた。いったい今まで何を聞いていたのだろう。
それはともかく、末尾の和声進行は強力なナポリの六度ではないか。さっそくネタに使わせてもらおう。

シューマンのチェロ協奏曲ではアントニオ・メネセスが登場した。冒頭のミラシドはシューマンが嫌いな私でも琴線に触れる。やはり実演は聞いてみるものだ。アンコールはメネセスによるバッハの無伴奏チェロ組曲第1番ト長調より「サラバンド」。拍節感を自分で作らなければいけない無伴奏の曲は結構苦手なのだが、はからずもそれを証明することになってしまった。

休憩のあとの交響曲第2番では、緩徐楽章の弦による弱音がことのほか気に入った。それまでのフォルテはこのためにあったのではなかったのかと思うほどだった。

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