「First Love」を聴く2021/04/29 23:00:00

宮本浩次のカバーアルバム「Romance」から「First Love」を聴いた。この曲は難しい。歌うのも難しいが、聴くのも難しい。このカバーアルバムに入っている中でこの曲だけ、ダントツに新しいからだろう。

宇多田ヒカルのデビューは衝撃と受け止められているが、私はそうは思わなかった。なんと卑屈な人間だろう。

宇多田ヒカルがデビューしたときは、私の職場の環境が変わった頃だった。千葉を出て都内のアパートに住むことになったが、そこには勤務先の若い衆が何人もいた。そのうちの一人から、<宇多田の「Automatic」がいいので、聞いてみてください!>と勧められて、カセットを渡された。そう、そのころはまだカセットがあったのだった。録音を聴いて、日本人離れしているとは思ったが、そのバタ臭さがなぜか私にはなじめず、若い衆と私の世代の差を感じたのだった。

そんなことを思い出しながら、この曲を楽譜に起こしてみようとしたが、難儀だった。いい曲かどうかは私は留保するが、サビにかけてのメロディーは忘れられないだろう。