ドッツァウアー113 の練習曲から No.38 を練習する ― 2021/03/26 23:00:00
ドッツァウアー113 の練習曲から No.38 を練習した。画像は4段めまでを載せた。
譜面をみるとわかる通り、1拍めのEから3拍めのEまで直線が伸びている。これは、D線上のEを出すため、譜面の線のおわりまで指を押さえ続けることを表す。このように指を押さえ続ける利点には、次のようなことがあるだろう。
- 同じ音を安定して取ることができる
- ポジションが固定できる
- 押さえている音より高い音を取るときに動きが少なくてすむ
一方、指を押さえるための欠点も考えられる。
- 押さえ続けるために手の形が不安定になる場合がある
- 弦が開放されていないため開放弦の響きが失われる
指を押さえ続ける利点は欠点を上回っているので、同じ音が後で出てくる場合は、その指を押さえ続けるというのが弦楽器の基本である。
1本の指で押さえる弦は1本から4本まで可能である。そのときどきによって判断しなければならない。この曲の場合は人差し指でG線とD線を一度に押さえることができる。ただ、その結果はA線も人差し指で押さえてしまうため、2小節2拍めの高い開放弦のAを弾くために、人差し指をA線をまたいでD線のみを押さえていないといけない。そのため、1小節の最初のEを弾いたあとで徐々に人差し指をG線から離し、指を鉤型にしてD線のみを押さえるようにしないといけない。
なお、弦楽器の指番号の0 は開放弦を表す。人差し指、中指、薬指、小指がそれぞれ1, 2, 3, 4である。ピアノから入ると混同しがちなので注意が必要だ。
先生からは運弓の注意点があった。3連符の最初のスラーの2音はダウンで次のスタカートの1音がアップなので、普通に弓を動かすと元から始めてもどんどん弓先まで行ってしまう。そのため、弓元から初めてスタカートの1音をはっきり出すともに元に戻すようにすべき、という注意であった。それからダイナミクスも、譜面に忠実にという注意があった。
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