チェロソナタ・エディションを聴く(CD 18 ドビュッシー、ロスラヴェッツ、ピラティ)2020/10/12 23:23:32

チェロソナタ・エディションの(CD 18)は、 ドビュッシー、ロスラヴェッツ、ピラティからそれぞれチェロソナタ1曲が収められている。ドビュッシーはチェロソナタを1曲しか書かなかったが、ロスラヴェッツとピラティには2曲チェロソナタがある。本CDに収められているのは、ロスラヴェッツは第1番のソナタ、ピラティはイ短調のソナタである。

このCDのジャケットにはドビュッシーのソナタについて SONATA No.1 L.135 とあるが、これはチェロソナタに1番2番があるのではなく、晩年6つのソナタとして計画されていた最初がチェロソナタである、ということなのだろう。ちなみに、この伝でいうと No.2 がフルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ、No.3 はヴァイオリン(とピアノのための)ソナタである。

さて、ドビュッシーのソナタはよく知られているのでここではロスラヴェッツとピラティの作品について記す。ロスラヴェッツの作品は初めて聴く。ボックスの解説で、ロスラヴェッツの初期作品はスクリアービンの影響を強く受けている、とある。そういわれればそういう気もする。冒頭もキャッチ―だし、全体を通して聴いてもかっこいい。ただ、演奏は相当に難しい。チェロの高音は不安定だった。

ピラッティのほうはロスラヴェッツほど先鋭的ではないが、さまざまな楽想がまとまりがつかずにさまよい歩いているような、気になる作品だ。もう少し聴いてみると全体像がつかめるかもしれない。

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