チェロソナタ・エディションを聴く(CD 7 ヘンデル・カポラーレ) ― 2020/10/03 17:58:00
チェロソナタ・エディションの7枚めはヘンデルとカポラーレである。ヘンデルはいうまでもなく「メサイア」などで有名な作曲家である。カポラーレはヘンデルお気に入りのチェリストで、チェロのための作品も作っている。この CD は、ヘンデルの歌劇のアリアとカポラーレのソナタが一緒に入っている面白い構成となっている。ヘンデルのアリアが収められているわけは、お気に入りのカポラーレがチェロのオブリガートを弾くことを前提としたオペラのアリアがあって、それを紹介しようというものである。なお、アリアはカウンターテナーが歌っている。当時はカストラートが歌ったのだろうか。
さて、カポラーレのソナタであるが、これもバロック特有の心地よさはあるものの、突き抜けたところがなく、曲としての面白さはそれほどない。
演奏も、ここまで聴いてきたバロックチェロの中ではちょっと音程やリズムに甘いところが見られるのが残念である。アリアのカウンターテナーも音程がフラット気味で、これなら普通に女性が歌ってよかったのではないか。
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