ベートーヴェンの交響曲第9番のレコードを思い出す2020/09/21 12:18:24

昔買ったレコードのことを少しずつ思い出してきた。そういえば、廉価版だったかどうかはっきりしないが、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」のLPレコードを買ったことがある。それも1枚、指揮者はフルトヴェングラーだったと思う。

当時のレコードでは、合唱の長さではレコードが1枚に収まりきらず、2枚で売っているのが普通だった。それが1枚で買えるというので金のない私にはありがたかった。しかも、フルトヴェングラーの指揮である。当時の音楽界、というのレコード評論界は、フルトヴェングラーを高く評価していたのだ。ひょっとして名盤かもしれないレコードを持っているのかも、と内心うれしかった。

ところが、このレコードには致命的な弱点があった。第3楽章の途中で、A面が終わってしまうのである。1枚に収めたがゆえのやむを得ない処置だったのだろう。だから、この曲の第3楽章はよく覚えていない。ただ一か所覚えているのは、なんだか知らないけれど盛り上がっていってから変ロ長調に戻る、99 小節の少し手前の周辺だけである。

ベートーヴェンの交響曲第9番は、生で聴いたことがあるかどうか覚えていない。自分の記憶ではあるアマチュアオーケストラの演奏で1度あるはずで、しかも年末ではなくて梅雨時だったのだが、そのオーケストラの WEB 上の演奏記録を見てみると、梅雨時ではなく、年末であった。梅雨時というのがウソなのか、聴いたのは確実だが実際は私の記憶にあるアマチュアオーケストラではなかったのか、はたまた生で聴いたことがあるという記憶そのものが誤りなのか、なんにせよ真面目に聴いていたのではなさそうだ。