ザ・カセットテープ・ミュージックを見る2020/09/13 23:00:00

最近は見たいテレビがない。そういえば、今までテレビはどんなものを見てきたのだろう。

そういえば、「半沢直樹」が話題になっているようだ。最初のシリーズは見ていたが、今回のシリーズは見ていない。「半沢直樹」に限らず、ドラマは生臭い場面が多い。かりに生臭くないとしてもドラマだからどこかで俳優が絶叫している。私は年を取ったので、生臭さや絶叫を、もう受け付けなくなっている。

ほかの番組はどうか。昔はクイズ番組が好きだったが、最近は嫌いになった。ひな壇に並んだ人たちがむやみにうるさく感じ、わからないことがわかる、というクイズ番組の素朴な楽しさがそこにはない。

バラエティー番組など、もってのほかだ。

そういえば、1970年代は歌番組をよく見ていた。記憶にある最初の歌番組では、ピンキーとキラーズが「恋の季節」を歌っていた。青江三奈が「伊勢佐木町ブルース」を絶叫していた。山本リンダが「どうにも止まらない」を見せていた。フィンガー5が「個人授業」で飛び回っていた。今は、ワクワク感がない。でも、波長が合えば、ほかの番組よりはましだ。

見る頻度の多いのは、ニュースや天気予報だろうか。ニュースも善しあしで、とくに新型コロナウイルス関係のニュースをこれでもかとやられると気が滅入る。

そういうわけで、私が真剣に見るのは将棋番組と音楽番組だけになっている。将棋番組は週に1回、NHK の将棋の時間である。このためだけに受信料を払っているといっても過言ではない。ただ、これだけのために NHK の受信料を払うのは高すぎるので、私的な楽しみのために音楽番組を週に何本か録画して、元をとるようにしている。

NHK 以外の音楽番組で見ているのは「題名のない音楽会」と「ザ・カセットテープ・ミュージック」だけである。「題名のない音楽会」はどうもパターンが似てしまっているので興味をそそる回はわずかである。そこで登場するのが、「ザ・カセットテープ・ミュージック」である。この番組は凄い。何度見ても楽しめる。おじさん二人が熱く音楽を語り合うこの番組は、私のお気に入りである。そしてつれあいも気に入っている。

なお、「ザ・カセットテープ・ミュージック」で取り上げる曲は、いわゆる日本の歌謡曲とその周辺、そして有名な洋楽ポップスである。クラシックは出てこない。それでも楽しい。