チェロの稽古を受ける2020/06/28 23:00:00

この日はチェロの稽古を受けてきた。ウェルナー教則本は日ごとに難しくなり、なんとかお情けで2ページ進ませてもらった。そして副教本として、私からお願いしている、 Universal Edition から出ている VERSCHOLLENE KLÄNGE Alte Meisterweisen für Cello und Klavier の曲集をやっている。このブログで、フォーレのチェロとピアノのためのソナタを見てもらっているとかなり前に書いていたが、この演奏を披露する発表会がコロナ禍の影響で延期になり、延期になっている間フォーレばかりをやっているわけにもいかないので、何か曲集をやりましょう、と先生から提案されて数十年前に買ったこの曲集をこれ幸いとばかり引っ張り出しているのである。この曲集は全部で12曲ある。先生にとっては見たこともない曲ばかりが並んでいるので面食らっているが、私はチェロの曲など知らないから物おじせずに練習している。ちなみに、この曲のレベルであるが曲集の解説のどこかに leichte とあるからやさしいと思う。鈴木鎮一のチェロ教本にあるヴィヴァルディのチェロソナタホ短調よりは確実にやさしい。なお、Universal からこの曲集はまだ発売されているようだ。装丁は私が買ったときからは新たなものに差し替えられている。昔の装丁も Amazon などで見つけられる。

さて、この曲集を1回のレッスンに2、3曲の割合で少しずつさらってきた。この日は Giulio Cesare Rubino (ca 1645)という作曲家の Adagio にきた。私がおずおずと弾くと、「まあなんだかわからないですけどね、1645 年というとまだヴィオラ・ダ・ガンバの時代ですか、そうするともっと軽く弾かないといけませんね」と言いながら自分で弾きだした。すると先生自身が興に乗ってきて気に入ったとみえ、「せっかくのいい曲だからさらってきてもう一度見ましょうか」ということになった。さらってきた曲がおあずけになったのは、先生のところでチェロを見てもらってから初めてのことだ。もっとまじめに練習すべきだったのか、という残念な思いもあるが、やっと本腰で見てもらえるようになったのかもしれない、と前向きにとらえることもできるかもしれない。練習あるのみである。

ちなみにこの Adagio とはどんな曲かを知ってもらうのは楽譜を出すのがいいのだが、いちおう Universal Edition の著作権があるのでためらわれる。まさか編者の Joachim Stutschewsky が Rubino の名を出して作ったとは思わないが、どこでどうしてこの曲を知ったのかという謎は残る。印象だけいうと、1645 年という年から想定されるほど古風ではない。ちょっとおセンチだ。サンプルは、
https://www.stretta-music.com/fr/stutschewsky-verschollene-klaenge-nr-112786.html
の3枚めの画像にある。

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