チェロの稽古に行く(2)2020/02/12 23:00:00

昨日のブログの続きである。後半はフォーレのチェロとピアノのためのソナタ第1番第2楽章を見てもらった。D線から下記の旋律を弾いたら、先生は次のようにおっしゃった。

「弦の下に圧をかけないように。下に圧をかけると音がつぶれます。もっと横に流すように。」

一生懸命弓を横に流そうとしてみるがどうも先生にはつぶれた音のように聞こえるらしい。先生はたまりかねて「弦は何を使ってますか」と尋ねた。私は「スピロコアです」と答えると「スピロコアは音を出すのが難しいからなあ」とつぶやいた。そして「エバピラはどうですか、あと、ラーセンとかヤーガーもいいですが」と続けながら私のチェロをとって下記の旋律を弾いてみて「やっぱりスピロコアだと音がつぶれがちですね。ヨーヨー・マぐらいなら違うんでしょうが」とだめおしのことばをおっしゃった。私は予定外の出費に内心あわてて「では今日楽器屋を回ってみます」と答えると、「店に行かなくても通販なら半額で買えますよ」と助言をいただいたので「ではそうします」と答えた。

実は何度も先生から「A 線や D 線のスピロコアは音がつぶれやすいからほかの弦に変えてはどうですか、ヤーガー、ラーセンは有名ですが、ほかにもクラウンという安くていいのもありますよ」と言われていた。ちなみに私の楽器には、A 線と D 線がスピロコア、G 線と C 線がドミナントである。めったにない組み合わせだと思われるだろうが、私はチェロにはチェロ用の弦であればなんでもいいと思っていて、弦の種類にはまるで無頓着だった。ちなみにこれらの弦は埼玉県某市の楽器屋でほぼ半値で売られていたものだった。