嫌なものを見る2019/06/12 23:30:54

行きの常磐線の電車で、仲睦まじい男女がいた。これだけならいいが、男性は女性の胸を私の目の前で触っていた。女性はというと、触っている男をうっとりとした目で見つめていた。なんでこんなことを満員電車の中で、しかも私の目の前でやらなければならないのだろう。たまたま私は後藤明生の本を持っていて、またその本を前に出すぐらいの空間的余裕があったからよかったようなものの、そうでなかったら目のやり場に困ったいただろう。いや実さい、後藤明生の本は読んでいたが、どの部分を読んでいたか覚えていないのだ。いや、覚えているかな、後藤明生セレクション5の、「菊花の約」だったかな。ひょっとして、目のやり場に困ったからこの「菊花の約」を真剣に読んだような気がするが、どうだったろう。半日前のことなのに、忘れてしまった。