アルゼンチン舞曲集2019/02/13 22:22:02

今でこそ作曲家、ヒナステラの曲はクラシックの中で確固たる地位を築いているが、昔は、少なくともヒナステラが生きている時代は知る人ぞ知る、という存在だった。このヒナステラは、私の友人である T 氏が開拓し、同じく友人の S 氏が広めたのだった。T 氏が弾いた「アルゼンチン舞曲集」や S 氏が弾いた「ピアノソナタ第1番」を、ヒナステラがまだ生きていたときに聞くことができたのは全く運がよかった。私も二人の影響を受けて、ヒナステラの死後まもなく「12のアメリカ風前奏曲集」を人前で弾いたことがあった。しかし、今となっては楽譜もどこかへ行ってしまったし、練習する元気はもうない。