ブラームスのピアノ協奏曲2016/12/25 23:20

藤原由紀乃独奏によるブラームスのピアノ協奏曲2曲を聴いた。オーケストラは東京アマデウス管弦楽団、指揮は川崎嘉昭、会場は第一生命ホール(トリトンスクエア)であった。

どちらも高校生の頃初めて聴いて、ブラームスの厚さと凄さを感じてとりこになっていたのだが、実演を聴くことはなかった。今回演奏会で聴いて、その厚さと凄さを実感した。

第1番は冒頭のティンパニのロールに圧倒される。この第1楽章は、おそらくピアノが冒頭で入らない協奏曲では最後のものだろう。それぐらいじらされるのだ。第2楽章、第3楽章も含めて、第1番はピアノとオーケストラの決闘という雰囲気が感じられる。ピアノはちょっとおぼつかない部分はあったけれど、オーケストラとの対決の力がみなぎっていた。

第2番は第1番よりお気楽であるが、力の持続はやはり必要である。クライマックスに行きそうで行かない、というべきだろうか。それとも複数あるクライマックスの尾根伝いを行くコースに例えるべきなのだろうか。第1楽章冒頭のホルン、第3楽章冒頭のチェロはまさにブラームスである。こちらのピアノにもあぶなっかしいところが聞こえてきたが、共同で大きなブラームス山に登っているという楽しさが伝わってきた。

アンコールはプロコフィエフの「トッカータ」。靭性の高い演奏だった。