日墺親善リサイタル2016/11/08 23:47

クリストフ・コンツ(ヴァイオリン)とアンナ・マグダレーナ・コーキッツ(ピアノ)のリサイタルに行った。
2016.11.8 (火曜日)
18:30 開場、19:00 開演
日暮里サニーホール
プログラムは
ブラームス :F.A.Eソナタ
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調
(休憩)
フランク:ヴァイオリンソナタ

コンツさんは自由で幅のある表現だった。コーキッツさんも対等な立場で音楽を出していた。よい演奏会だった。
ヴァイオリンソナタの8番は初めて聞いた。この軽さがいい。感情楽章では、ピアノソナタ第32番の第1楽章の先取りが聞こえてきたようだった。

アンコールはワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集(のヴァイオリン編曲)だった。これは渋い。

シュトラウス企画 修道女アンジェリカ 愛の妙薬2016/11/19 23:59

私はオペラをほとんど聞かないが、友人が出演するのでお誘いがあり、行くことにした。私一人では心細いので、オペラをよく知っている方をお誘いした。場所は大田区民プラザ大ホール(下丸子駅すぐ)、時間は18時30分からであった。タイトルはどちらもよく知られたオペラである。さすがにフルサイズのオーケストラは備えられず、ピアノとシンセサイザーをピットで演奏する形で行われた。また、愛の妙薬は抜粋であった。

修道女アンジェリカはプッチーニの歌劇である。私はオペラに疎いから、ヴェルディの音楽がオペラの基本だと思っている。そうするとプッチーニの音楽を聴いてたまげる。音楽にワーグナーの流れがそこかしこに入っている。そうするとさばさばした舞台なのに濃厚な空間が宿っているかのように見えるのだった。私がオペラを苦手とする原因は、いわゆるオペラの世界を体験するオペラ覚というのに欠けているからだろう。それでも、最後の、アンジェリカが自殺を決意するところ、そしてその決意を悔いるところは心を動かされた。

愛の妙薬はドニゼッティの歌劇である。確かこの歌劇にはアリア「人知れぬ涙」があるはずだと思っていたが、なかなか出てこない。さては誤った知識だったかと悔いていたら、やはりこのアリアが出てきて安心した。幸いこの歌唱は好評で、多くの拍手があった。私も拍手を惜しみなく送った。ちなみにこのアリアを歌ったネモリーノ役のテノールが、私の友人である。

時間も遅くなり、オペラをよく知っている方とは最後に少ししか話ができなかったのが残念である。この方の評では辛口なところもあったが、総じて満足していたようだった。

越谷市民交響楽団 2016 しらこばと音楽祭2016/11/27 17:00

標記の演奏会に行ってきた。場所は越谷サンシティホール大ホール、14:00 開演であった。
プログラムは下記の通り。
ルロイ・アンダーソン そりすべり、シンコペイテッド・クロック、タイプライター、舞踏会の美女
ジョージ・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
(休憩)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」

どれも楽しみな曲である。アンダーソンは作曲家の中でプロ中のプロだと思っている。客を喜ばせるツボを心得ているからだ。ガーシュウィンはクラシックという分野を破った功労者だ。そしてベートーヴェンは、そのクラシックの金字塔である。

そりすべりはなぜかクリスマスによく町中で聞こえてくる。そり→雪→サンタクロース→クリスマスという連想だろうか。それはともかく、打楽器群が楽しそうだ。鈴担当と鞭担当がはっきり見えた。あとはシロフォン(木琴)と鉄琴(グロッケンシュピール)もいたかな。ちなみに鞭は本物の鞭ではなくスラップ・スティックである。

シンコペイテッド・クロックはアンダーソンの代表作だ。なぜ断言するのか。それは、シンコペーションという、リズムのずれを最大限に活用したのがアンダーソンだと思うからだ。曲そのものは端正で、この曲そのものにシンコペーションはほとんど出てこない。ウッドブロックつきハイドン交響曲といった趣がある。

タイプライターはひところ、運動会のときによくかかっていた記憶がある(ひょっとしてトランペット吹きの休日と勘違いしているかもしれない)。今回の演奏では、3人の打楽器奏者が独奏者として指揮者の左、前列に登場していた。担当はそれぞれギロ、呼び鈴、そしてタイプライターであった。本当にこの曲も楽しい。

そして舞踏会の美女。私がいた弦楽合奏団でもよく弾いて、演奏効果が高い曲である。こうして私の幸福な時間が終わった。

ラプソディー・イン・ブルーは、なかなか生演奏で聴く機会がなかった。実をいうとあまりにも機会がないもので自分が所属するオーケストラで演奏会の曲目として提案してみたが、却下された。それはともかく、生演奏はいいものだ。私が聴いていた版と違うような気がしたが、そういうものなのだろう。

休憩後の運命は、脂が乗ったものだった。今年の初め、自分が所属するオーケストラで運命を担当して、死ぬほど苦労したのに、もうそんなことを忘れていた。

今まで演奏のことに触れずにいたのは、アマチュアのオーケストラなのであれやこれや言うのはよろしくないだろうと思ったからだ。それでもちょっとだけ記すとこんなことがあった。

運命は、ダダダダーン、のあと大太鼓の音が聞こえた。たしかに前半で使った大太鼓はあったがもちろん誰もいない。不思議に思っていたら少しして謎が解けた。大太鼓の音ではなく、指揮者が指揮台の上で片足を上げたあと下したときに出てくる音だった。卓球の試合を見ていると、選手がスマッシュするときに片足を強く踏み込むが、その結果床板を打ち付けるので大きな音が出るのがわかる。私が聞いたのは指揮者によるスマッシュの音だった。その後何回も指揮者のスマッシュ打音が聞こえてきた。

アンコールは、ルロイ・アンダーソンのクリスマス・フェスティバルであった。次の8曲のメドレーである。

1.もろびとこぞりて 
2.ひいらぎを飾ろう 
3.世の人忘るな
4.良きウェンセスラス王 
5.天(あめ)には栄え
6.神の御子は今宵しも
7.きよしこの夜 
8.ジングル・ベル