アルベニス「アスレーホス」2015/03/20 00:04:04

アルベニスのピアノ曲には、あるときから急に心惹かれてきた。そしていつしか、あの「イベリア」12曲と、「ラ・ベーガ(草原)」、「ナバラ」、そして「アスレーホス」を制覇したいともくろむようになった。

アスレーホスAzulejos とは艶のあるタイル(複数)のことだ。この名前の通り、小さくきらびやかなタイルのような音楽の素がさまざまに変容していき、大きな伽藍を作っていくような作品である。

全体はイベリアのへレスのおおらかさに近いものが、ほかのイベリアの作品、たとえばエル・アルバイシンにも通じる空虚さも見られる。

それにしてもどうすれば、こんな作品が作れるのだろう。感心するばかりだ。

もっとも、感心してばかりではいけない。この曲を弾いてみて、つかんでみたい。幸い、昔はイベリアの第4集は練習をしたことがある(それにしてもこの第4週はイベリアの中でも行ってしまっている3曲だ)。楽譜を買うのがいいのだろうが3年前アカデミアで見たら高かったことは未だに覚えている。

しかし、イベリアの第4集を練習したのは、高くておまけに engraving の汚い楽譜を買ったからで、元を取らないといけないとせっぱつまったからだった。実際には、公衆の面前で一部を弾いただけで金をとったわけではないが、金を惜しんでいたらたぶん練習しなかっただろう。というのは、ほかの3集はコピーをしただけで、ほとんど練習しなかった。

ということは、アスレーホスも楽譜を買うべきなのだろうが、老後に備えて金は蓄えておきたい。どうしよう。困ったことだ。