マルティヌー:ピアノ五重奏曲第1番2008/01/27 15:03:33

第1番は第2番よりコンパクトで、楽しい作品だ。
第1楽章は、冒頭こそ厳めしいものの、聴き進めていくと意外とほほえましい。打ち場所を間違えたのではないかと思わせるテンションの利いた和音と単純な機能和声の組み合わせが楽しい。
第2楽章は、端正なリズムに高音域で薄く伸びる旋律がさわやかだ。どこかショスタコービッチのピアノ五重奏曲の緩徐楽章に通じるところがある。
第3楽章は、ヘミオラが顔をのぞかせた後、民謡風のメロディーが出入りするとぼけた味わいスケルツォ。
第4楽章は、冒頭がストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」のある箇所に似ている。おそらく確信犯か、あるいは共通の動機を使ったのか。

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